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2025年06月26日(木)22時24分

NY外国為替序盤=ドル安が根強い

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日本時間午後10時23分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  144.35 - 0.89 (- 0.61%) 145.27 / 143.75
ユーロ・ドル 1.1711 + 0.0052 (+ 0.45%) 1.1744 / 1.1655
ポンド・ドル 1.3723 + 0.0059 (+ 0.43%) 1.3765 / 1.3656
ドル・スイス 0.7995 - 0.0053 (- 0.66%) 0.8051 / 0.7981
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 日本時間午後10時23分現在のドル円は1ドル=144.35円。きょうの為替市
場はドル安が優勢となっており、ドル円は一時143円台に下落。月末、四半期末を控
える中、ドル円はNY時間に入って買い戻しが出ているものの、再び21日線を下回
り、上値は重いようだ。
 トランプ大統領が次期FRB議長の指名を前倒しで進める可能性が報じられ、利下げ
が予想よりも早まるのではとの見方が市場に広がっている。パウエル議長は今週の議会
証言で利下げを急がない姿勢に変更を与えなかったが、トランプ大統領は利下げに積極
的な議長を指名することが予想される。パウエル議長の任期切れは来年5月だが、早め
に次期FRB議長が指名されれば、事実上「影のFRB議長」となり、市場はそちらに
も関心を示さざるを得なくなる。その効果をトランプ政権は期待しているのかもしれな
い。
 イランとイスラエルの間で停戦が合意し、中東情勢への懸念は後退している中、市場
の関心はFRBの動向やマクロ経済のファンダメンタルズに回帰している。いまのとこ
ろ短期金融市場では、7月の利下げの可能性は小さいものの、9月は完全に織り込み、
年末までに2回か3回の利下げで織り込みが進めている状況。
 ドルは今年に入ってから8%超下落しているが、投資家は繰り返される関税措置の報
道のほか、貿易におけるドルの役割、そして米財政赤字への懸念も高まる中、ドル安へ
の期待は根強いようだ。
 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は143円に観測されてい
る。
26日(木)
143.00(14.1億ドル)
MINKABU PRESS