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2025年07月16日(水)16時24分

東京株式(大引け)=14円安、半導体関連が支えるも終盤値を消す展開に

 16日の東京株式市場は方向感の定まらない動きに終始し、日経平均株価は途中上昇
する場面もあったが、取引終盤に値を消し、結局小幅マイナス圏で着地した。
 大引けの日経平均株価は前営業日比14円62銭安の3万9663円40銭と小反
落。プライム市場の売買高概算は15億6937万株、売買代金概算は4兆3945億
円。値上がり銘柄数は568、対して値下がり銘柄数は994、変わらずは64銘柄だ
った。
 きょうの東京市場は朝方に日経平均が小高くスタートしたものの、すぐに値を消しマ
イナス圏に沈んだ。しかしその後は再び切り返し、後場に入ると240円あまりの上昇
で3万9900円台まで水準を切り上げる局面もあった。前日の米国株市場でエヌビデ
ィア<NVDA>が買われた流れを引き継ぎ、半導体関連の主力銘柄が上昇し日経平均
を押し上げた。しかし、全体的には値下がり銘柄が多く、後場取引後半になるとオラン
ダのASML<ASML>の決算が発表されたのを契機に半導体関連に利食いの動きが
広がり、それに合わせて日経平均も再び急速に値を消す展開を強いられた。20日の参
院選の投開票を控え、この結果を見極めたいとの思惑から積極的な買いが入りにくく、
プライム市場の値上がり銘柄数は全体の35%にとどまった。
 個別では、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が買われ、フジクラ
<5803>も上昇した。良品計画<7453>も堅調。IHI<7013>が高く、任天堂<7974
>がしっかり。東宝<9602>は急騰した。JCRファーマ<4552>が値上がり率トップ
となり、ライフドリンク カンパニー<2585>も値を飛ばした。オープングループ<
6572>が大幅高、フジ・メディア・ホールディングス<4676>、第一工業製薬<4461
>、松屋<8237>なども大きく水準を切り上げた。
 半面、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が下落、同2位となったディス
コ<6146>も軟調。サンリオ<8136>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も
安い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが下落、古河電気
工業<5801>も利食いに押された。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>が値
下がり率首位に売り込まれ、テラスカイ<3915>も急落。いちご<2337>、ヒト・コミ
ュニケーションズ・ホールディングス<4433>なども大幅安。
出所:MINKABU PRESS