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日本時間午前5時35分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.05 - 0.32 (- 0.22%) 147.71 / 146.69
ユーロ・ドル 1.1663 + 0.0003 (+ 0.03%) 1.1699 / 1.1611
ポンド・ドル 1.3443 + 0.0086 (+ 0.64%) 1.3448 / 1.3346
ドル・スイス 0.8061 - 0.0002 (- 0.02%) 0.8090 / 0.8043
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<きょうの材料>
*米新規失業保険申請件数(8月2日週)21:30
結果 22.6万人
予想 22.2万人 前回 21.9万人(21.8万人から修正)
*米非農業部門労働生産性(第2四半期・速報値) 21:30
結果 2.4%
予想 2.0% 前回 -1.8%(-1.5%から修正)(前期比年率)
*単位労働コスト(第2四半期・速報値)
結果 1.6%
予想 1.5% 前回 6.9%(6.6%から修正)(前期比年率)
*卸売在庫(確報値)(6月)23:00
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
*メキシコ中銀政策金利(8月)04:00
結果 7.75%
予想 7.75% 前回 8.00%
*米30年債入札結果
最高落札利回り 4.813%(WI:4.792%)
応札倍率 2.27倍(前回:2.38倍)
*トランプ大統領、FRBの暫定理事にミランCEA委員長を指名
トランプ大統領は、退任を表明しているクーグラーFRB理事の後任に、ミランCE
A委員長を指名した。自身のSNSで投稿。来年1月末までの暫定理事となる。
*ウォラーFRB理事、次期FRB議長の最有力候補に
ウォラーFRB理事が、トランプ大統領側近らの間で次期FRB議長の最有力候補に
浮上している。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。
*ボスティック・アトランタ連銀総裁
・経済は引き続き減速する可能性が高い。
・関税の影響が価格に与える影響が最も重要な課題。
・関税の影響が一時的との見方には懐疑的。
・6-12カ月間で価格上昇圧力が強まる可能性は低い。
・関税導入の進展が影響を長期化させる可能性。
・2026年まで企業は関税への対応を継続する見込み。
・米雇用統計は誰もが予想外だった。
・最も目を引いたのは修正部分。
・データの修正は米経済の混乱を反映している。
・今回の米雇用統計はFRBの責務について考え直すきっかけとなった。
・米雇用統計の見直しは珍しいことではないが、その規模が驚きだった。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
経常収支(6月)08:50
予想 15984億円 前回 34364億円
予想 27211億円 前回 28181億円(季調済)
貿易収支
予想 4088億円 前回 -5223億円
【ユーロ圏】
フランス失業率(第2四半期)14:30
予想 7.5% 前回 7.4%
【カナダ】
雇用者数増減(7月)21:30
予想 2.00万人 前回 8.31万人(前月比)
失業率
予想 7.0% 前回 6.9%
自民党両院議員総会
日銀主な意見(7月30日-31日開催分)
ムサレム・セントルイス連銀総裁が討論会参加(質疑応答あり)
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きょうのNY為替市場、終盤になってドル安が強まり、ドル円は146円台に下落。
トランプ大統領が、退任を表明しているクーグラーFRB理事の後任にミランCEA委
員長を指名した。自身のSNSで明らかにした。ただ、来年1月末までの暫定理事とな
る。
ミラン氏はトランプ大統領の関税政策およびグローバル貿易体制の再構築の知的支柱
となった白書の著者として知られている。現在の政権内での役割を考慮すると、年内3
回のFOMCで利下げを求める声に加わることが予想されることから、為替市場はドル
安で反応したようだ。
FRBの早期利下げ期待が台頭し、本日もボスティック・アトランタ連銀総裁の発言
が伝わっていたが、利下げに前向きな姿勢も垣間見せていた。短期金融市場では9月の
米利下げ確率が90%付近に上昇しているほか、年内2回の利下げも完全に織り込んで
いる。ミラン氏の指名で3回の利下げの
確率は43%程度まで上昇。
ただ一部からは、例え日銀が追加利上げに動き、FRBが利下げに向かったとして
も、日米金利差は依然として大きいく、ドル円を押し下げるのは難しいとの指摘も出て
いる。投機筋の円ロングは縮小してこそしているものの、依然として高水準で積み上が
っており、円が上昇し、ドル円が下落したところでは、それらのポジションの巻き戻し
がまだ出易いという。
ユーロドルは1.16ドル台前半で推移していたが、終盤に1.1660ドル近辺ま
で上昇。本日の21日線が1.16ドル台前半に来ているが、その水準は維持した格好
となっている。
本日は6月のドイツ鉱工業生産が発表になっていたが、予想以上の減少となり、1年
ぶりの大幅な減少に見舞われた。エコノミストからは、ドイツ製造業の回復は依然とし
て見通せない状況にあり、第2四半期もマイナス成長の可能性も浮上している。トラン
プ関税が輸出の足かせとなっている一方、労働力不足やエネルギーコストの高さといっ
た構造的な弱点も回復を妨げる要因となっているという。
本日はポンドの上昇が目立った。対ユーロ、円でも上昇。きっかけは本日の英中銀の
金融政策委員会(MPC)。大方の予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施して
きたが、意外にも決定は接戦だった。
委員9名のうち5対4での決定だったほか、1回目の投票では票が3通りに分かれ、
過半数に届かなかったため再投票を実施していた。ベイリー総裁は声明で、「決定は微
妙なバランスの上に立つものだった。金利の動きは引き続き下方向であるものの、将来
の利下げは段階的かつ慎重に行う必要がある」と強調した。
これを受けて一部からは、年内の追加利下げは難しいのではとの見方が台頭。短期金
融市場では年内の追加利下げの確率を、MPC前まではほぼ100%で織り込んでいた
が、75%まで低下させている。9月はほぼ無し、11月まででも半々の確率といった
ところ。
MINKABU PRESS