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2026年03月04日(水)06時28分

NY外為市況=ドル高が強まる

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日本時間午前6時28分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  157.66 + 0.27 (+ 0.17%) 157.97 / 157.15
ユーロ・ドル 1.1616 - 0.0072 (- 0.62%) 1.1707 / 1.1530
ポンド・ドル 1.3363 - 0.0044 (- 0.33%) 1.3425 / 1.3253
ドル・スイス 0.7813 + 0.0021 (+ 0.27%) 0.7879 / 0.7785
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<きょうの材料>
主な米経済指標の発表はなし
*トランプ大統領
・欧州諸国の中には協力的な国もあれば、そうでない国もある。
・ベッセント財務長官にスペインとの取引を断つよう指示した。
*ウィリアムズNY連銀総裁
・雇用とインフレのリスクはより均衡化。
・関税の影響は薄れる見込み。年末のインフレは2.5%と予想。
・金融政策は現在適切に設定されている。
・予想通りにインフレが低下すれば追加利下げが必要。
・成長は堅調、労働市場の安定化の兆し。
・失業率は今年と来年に低下を予想。
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・26年に利下げ1回を予想していたが、現在は不透明。
・イラン情勢のインフレへの影響の判断は時期尚早。
・インフレ効果の規模と持続性を確認する必要。
・新たな関税体制の不確実性が経済の足かせに。
・新関税がインフレ傾向を鈍化させるとは予想しない。
・2%のインフレ目標達成は絶対条件。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
実質GDP(第4四半期)09:30
予想 0.6% 前回 0.4%(前期比)
予想 2.2% 前回 2.1%(前年比)
【中国】
製造業PMI(2月)10:30
予想 49.2 前回 49.3
サービス業PMI(2月)10:30
予想 49.5 前回 49.4
RatingDogコンポジットPMI(2月)10:45
予想 51.4 前回 51.6
RatingDogサービス業PMI
予想 52.2 前回 52.3
RatingDog製造業PMI(2月)10:45
予想 50.1 前回 50.3
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI(確報値)(2月)17:55
予想 53.4 前回 53.4
ユーロ圏サービス業PMI(確報値)(2月)18:00
予想 51.8 前回 51.8
ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(1月)19:00
予想 0.1% 前回 -0.3%(前月比)
予想 -2.5% 前回 -2.1%(前年比)
ユーロ圏失業率(1月)19:00
予想 6.2% 前回 6.2%
【英国】
サービス業PMI(確報値)(2月)18:30
予想 53.9 前回 53.9
【米国】
ADP雇用者数(2月)22:15
予想 4.9万人 前回 2.2万人(前月比)
非製造業PMI(確報値)(2月)23:45
予想 52.3 前回 52.3
コンポジットPMI(確報値)
予想 52.3 前回 52.3
ISM非製造業景気指数(2月)5日0:00
予想 53.4 前回 53.8
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
マックレム加中銀総裁が会議出席
IMF主催「2050年のアジア」(タイ、6日まで)
アップル新製品発表イベント(NY、ロンドン、上海)
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 きょうのNY為替市場、本日も中東情勢への警戒感からリスク回避の雰囲気が広が
り、原油高・株安・利回り上昇の中、ドル高が強まった。トランプ大統領が対イラン戦
争で「必要なことは何でもする」と表明したことで、市場では戦闘が長期化するのでは
との懸念も強まっていた。
 また、原油相場も77ドル台まで一時急騰する中、インフレ再燃への警戒感も広がっ
ている。FRBの利下げ期待が後退し、短期金融市場では年内2回の利下げ期待を織り
込めておらず、そのこともドルを下支えしていた模様。
 ドル円は一時157円台後半まで上昇し、2月に上値を拒まれた158円の水準に接
近。158円台を試しに行くか注目されたが、本日は試すことなく上値を抑えられてい
た。158円を突破できれば、テクニカル的に160円が一気に視野に入るとの指摘も
出ている。ただ、円安が強まっている訳ではなく、ユーロ円やポンド円といったクロス
円は下落しており、日本の当局も介入はしづらい状況ではある。
 現在、市場にとって唯一のファンダメンタルズは中東情勢だとの指摘が出ていた。戦
時下特有の「戦争の霧」により、有意な見通しを得ることは極めて難しい。イラン指導
部を狙った斬首作戦を受け、出口戦略や短期的な緊張緩和を想定するのは困難で、不確
実性は極めて高いという。その分、経済指標の重要性が薄れており、こうした状況下で
は規律あるリスク管理を徹底することが最善かもしれないとも付け加えていた。
 ユーロドルは売りが加速し、一時1.1530ドル付近まで急落。200日線を一気
に下抜けているが、200日線を下回るのは約1年ぶり。1.1650ドルをブレイク
したことで、機関投資家が最近積み上げていたユーロロングを一気に縮小させていると
の声も市場から聞かれた。
 オプション市場でも1週間物のボラティリティが2月2日以来の高水準となるなど不
透明感が示される中、ユーロ下落に備える動きが再び高まっていると指摘。地政学リス
クの再燃が投資家心理を圧迫する中、ユーロ安に対する保険コストが約9カ月ぶりの高
水準に跳ね上がっているという。
 半面、足元の動きの速さは、危機対応を急いでいるというよりも、急激な調整の範囲
に留まっているとも指摘している。過去に大きく再評価された局面、パンデミック、ウ
クライナ侵攻、米国とフランスの選挙、英EU離脱の国民投票などでも保険需要が広範
に高まっていたが、現時点ではそこまでの大きな流れの転換に備えた動きというより
も、ポジション調整を余儀なくされている状態にまだ近いという。
 ポンドドルは下値模索が続き、本日は一時1.32ドル台半ばまで下げ幅を拡大。1
00日線から下放れる展開が続き下値警戒感が高まっている。中東情勢に関心が集中す
る中で反応は限定的だったものの、本日はリーブス英財務相が春季財政報告を公表し、
財政余地が拡大するとの見通しを示した。
 予想以上ではあったものの、英国は来年度の国債発行額を3年ぶりの低水準に引き下
げる。4月開始の26会計年度に2521億ポンドの国債を発行。予想をやや上回った
ものの現行年度の3037億ポンドを大きく下回り、財政状況の改善を反映した。
 ただし、中東情勢の影響を織り込む前の段階でも26年の成長が弱含むと警告。エコ
ノミストは「リーブス財務相は波風の立たない内容を望み、市場もその通り受け止め
た。発行額や長期債の比率はやや高いが、利回りを左右するほどではない」と述べてい
た。
MINKABU PRESS