経済ニュース

<< 一覧に戻る

2026年05月16日(土)05時31分

NY外為市況=158円台後半に上昇

--------------------------------------
日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  158.80 + 0.43 (+ 0.27%) 158.84 / 158.30
ユーロ・ドル 1.1622 - 0.0047 (- 0.40%) 1.1674 / 1.1617
ポンド・ドル 1.3316 - 0.0087 (- 0.65%) 1.3409 / 1.3315
ドル・スイス 0.7869 + 0.0032 (+ 0.41%) 0.7873 / 0.7834
------------------------------------
<きょうの材料>
*NY連銀製造業景気指数(5月)21:30
結果 19.6
予想 7.2 前回 11.0
*米鉱工業生産(4月)22:15
結果 0.7%
予想 0.3% 前回 -0.3%(-0.5%から修正)(前月比)
*米設備稼働率(4月)
結果 76.1%
予想 75.8% 前回 75.7%
*トランプ大統領
 トランプ大統領は、「中国の習主席との首脳会談で、関税問題が議題に上らなかった
ため、関税について協議しなかった」と述べた。
*米国とイラン、高濃縮ウラン問題を棚上げ
 米国とイランは戦闘終結を優先するため、イランの高濃縮ウラン備蓄を巡る協議を一
旦後回しにしている。双方とも、この問題は後の段階で扱うべきテーマだとの認識を示
している。イランのアラグチ外相が述べた。
*中米が「貿易投資委員会」の設置で合意
 中国と米国は、貿易投資委員会を設立することで合意した。中国の新華社通信が伝え
た。双方は農産品の市場アクセスを巡る懸念事項について協議を進め、相互関税引き下
げの枠組みの下で二国間貿易拡大を促進する方針。
-----------------------------------
<月曜日の材料と事前予想>
【英国】
ライトムーブ住宅価格(5月)08:01
予想 N/A 前回 0.8%(前月比)
予想 N/A 前回 -0.9%(前年比)
【中国】
小売売上高(4月)11:00
予想 2.0% 前回 1.7%(前年比)
予想 N/A 前回 2.4%(年初来・前年比)
鉱工業生産指数(4月)11:00
予想 6.0% 前回 5.7%(前年比)
予想 N/A 前回 6.1%(年初来・前年比)
【米国】
NAHB住宅市場指数(5月)23:00
予想 34  前回 34
G7財務相中銀総裁会議(パリ、19日まで)
EU外相理事会
WHO年次総会(ジュネーブ、23日まで)
-----------------------------------
 きょうのNY為替市場、ドル高が優勢となり、ドル円も158円台後半に上昇した。
今月連休中の財務省の介入による下げを完全に戻している。来週はフランスでG7財務
相・中央銀行総裁会議が行われるが、それを機に財務省が何らかのアクションと取って
くるか注目される。片山財務相は国債利回りの急騰に関して議論が及ぶと述べていた。
 ただし、ドル円は明確な方向感が出ていないのも事実。上値では介入警戒がある一
方、円安の継続期待のほか、イラン情勢の不透明感からの根強いドル高の流れがあり、
ドル円の下値は支えられている。
 きょうの市場は全体的に不安定な値動きが広がった。株安・原油高のほか、米国債利
回りが欧州や日本と伴に1年ぶりの高水準まで急上昇。米10年債利回りは節目の4.
50%を上回り、4.60%付近まで上昇。その動きがドルを下支えしていた。
 米中首脳会談も終了し、イベントがある程度通過した中、今週の予想を上回る米イン
フレ指標とFRBの利上げ期待の台頭を市場は改めて意識しているとのコメントも聞か
れる。短期金融市場では、年末までにFRBが利上げする確率を65%まで織り込み、
27年3月までなら、利上げを完全に織り込んでいる状況。
 ユーロドルは1.16ドル台前半まで下落。きょうの下げで200日線を下放れる展
開が見られており、来週以降、下値警戒感が高まるか注目される。一方、ユーロド円は
184円台前半まで下落していたものの、184円台半ばに戻す展開。
 上値が重くなっているユーロドルだが、米大手証券のストラテジストからは強気な見
方も出ている。為替ヘッジコストの低下を背景に2000億ドル超の資金フローが発生
し、ユーロドルは約5年ぶり高値圏まで上昇する可能性があると指摘した。
 これまで高い米金利は、欧州投資家がドル建て資産の為替ヘッジを行う上で大きな障
害となっていた。投資家はユーロ買い・ドル売りの先渡し取引を行う際、事実上、米金
利の利回り優位分を支払う必要があった。しかし、米欧の金利差が縮小方向に向かって
おり、市場ではECBが年内に複数回の利上げを実施する一方、FRBは据え置きが織
り込まれ、これがヘッジ需要を刺激すると分析している。
 その上で、ユーロドルは第3四半期に1.23ドルまで上昇すると予想しており、こ
れは2021年初め以来の水準となる。
 ポンドは売りが目立ち、対ドルのみならず対ユーロでも下げが続いた。ポンドドルは
1.33ドル台前半まで下げ幅を拡大し、200日線を下放れる展開となった。一方、
ポンド円も一時211円台前半まで下落し、円以上にポンドの下落が目立っていた。
 ポンドドルは4月からのリバウンド相場に一旦終了の兆しも見え始めているが、アナ
リストからは、さらに下落の可能性もあるとの見方が出ている。英労働党内でスターマ
ー首相降ろしの動きが活発化しており、それに関連した政治不信と財政懸念が背景にあ
るとしている。
 政治的不確実性は通貨にとってプラスになることはめったにないほか、スターマー首
相に代わる候補者がどのような政策を実施するつもりなのかも不透明だと述べている。
昨年11月の予算には赤字削減策が含まれていたが、次の首相は異なる考えを持つ可能
性もあり、それが財政懸念を再燃させるという。
MINKABU PRESS