■経済ニュース

  【NY外為市況=下げ戻す】
  2024/06/25(火)

-------------------------------------- 日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。            直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値 ドル・円  159.61 - 0.19 (- 0.12%) 159.92 / 158.82 ユーロ・ドル 1.0735 + 0.0042 (+ 0.39%) 1.0746 / 1.0684 ポンド・ドル 1.2685 + 0.0040 (+ 0.32%) 1.2698 / 1.2633 ドル・スイス 0.8930 - 0.0009 (- 0.10%) 0.8945 / 0.8922 ------------------------------------ <きょうの材料> ※経済指標 主な米経済指標の発表はなし ※発言・ニュース *デーリー・サンフランシスコ連銀総裁 ・労働市場は変曲点にある。 ・現時点で労働市場は良好だが、活況ではない。 ・今後の労働市場の減速は失業率上昇を意味する可能性。 ・インフレはかなり改善されたが、安定には至っていない。 ・インフレを2%に戻すには需要抑制が必要。 ・経済がどのように変化しても対応できるように準備しておく必要。 ・リスクはインフレだけではない、雇用を注視する必要。 ・本当に物価安定の軌道に乗っているのか、見極めるのは難しい。 *マクレム・カナダ中銀総裁 ・2%達成には大幅な失業者増は必要ない。 ・賃金はさらに緩和し、インフレは2%に近づくと見ている。 ・カナダ中銀は失業率がさらに上昇と見ている。 ・労働力の優位性を保つには「賢い移民」が必要。 ・カナダは労働者を増やすのが得意だが、生産性の向上が必要。 ・一時的に移民増加を減速させる余地がある。 ・若年労働者、新規就労者の失業率はより早く上昇。 ・カナダ経済には成長余地があり、雇用を増やすことができる。 ----------------------------------- <明日の材料と事前予想> 【日本】 景気先行指数(確報値)(4月)14:00 予想 111.6 速報 111.6 景気一致指数 予想 115.2 速報 115.2 【カナダ】 消費者物価指数(CPI)(5月)21:30 予想 0.4% 前回 0.5%(前月比) 予想 2.6% 前回 2.7%(前年比) 【米国】 住宅価格指数(4月)22:00 予想 0.2% 前回 0.1%(前月比) S&Pケースシラー住宅価格(20都市)(4月)22:00 予想 7.1% 前回 7.38%(前年比) コンファレンスボード消費者信頼感指数(6月)23:00 予想 100.1 前回 102.0 ボウマンFRB理事が金融政策について講演(質疑応答あり) クックFRB理事がNYエコノミッククラブで経済見通しについて講演(質疑応答あり) -----------------------------------  きょうのNY為替市場でドル円はロンドン時間の下げを取り戻した。ロンドン時間に 急速に戻り売りに押され、一時158円台まで下落する場面が見られた。介入の有無は 不明だが、160円を再び試しそうな気配となる中、財務省の介入への警戒感も高まっ ているようだ。今回の上昇は緩やかな値動きで財務省が言う「過度な変動」にはあたり そうもないが、市場は神経質になっている模様。  ただ、NY時間に入ると買い戻しが活発化し、下落前の水準に戻した。米株式市場で ダウ平均が一時400ドル超上昇していたことも買い戻しをサポートしていたようだ。 きょうはドル高は一服しているものの、日米の金利差に着目した根強い円安がドル円を サポートしている。  市場は年内2回のFRBの利下げを高確率で織り込んでいるが、FOMC委員は2回 の利下げに慎重な物言いをしている。現在、日米の政策金利の誘導目標である翌日物金 利の差は5.25%程度だが、これが4%程度まで縮小しなければ、ドル円の上昇トレ ンドは解消し始めないとの見方もあるようだ。但し、タイムラインは別にして、方向感 はあくまで金利差縮小の方向にあることから、以前のように勢いよく上値を追う局面で もなさそうだ。  今週はFRBがインフレ指標として主に参照している5月のPCEデフレータが発表 になる。今月発表の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)から、イン フレの鈍化傾向を示すものと期待されているようだ。期末を向かえる中で、それに対し て市場がどう反応するか注目される。  きょうのユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.07ドル台に戻した。依然として ドル買いは根強いものの、1.06ドル台に入るとショートカバーが強まる模様。  ECBは今月の理事会で利下げを開始したが、ユーロ圏のインフレが鈍化傾向を示し ていることでECBは自信を持っているようだ。インフレはECBの目標である2%に 近づきつつある。  一部の予測によると、6月分のインフレは総合指数で前年比2.5%上昇と、5月の 2.6%から鈍化が見込まれるという。コア指数は2.9%で安定が見込まれるとい う。この傾向は数ヵ月後も続き、来年は賃金の伸びが鈍化し、インフレは2%を下回る と予測している。ディスインフレは減速こそしているが、脱線はしていないという。  ポンドドルはNY時間に入って伸び悩んだものの、1.27ドル手前まで買い戻され た。ただ、6月に入ってからの戻り売りの流れに変化はない。100日線が1.264 0ドル付近に来ており、その水準でサポートされているが、再び試しそうな雰囲気は続 いている。  先週の英中銀金融政策委員会(MPC)を受けて市場では8月利下げ期待が高まって いる。短期金融市場では65%程度の確率で織り込んでいるものの、エコノミストの間 ではみっと期待は高まっている印象だ。来週7月4日に総選挙を控えているが、野党・ 労働党の優勢に変わりはなく、政権交代の可能性が高い。ただ、ポンドへの影響は限定 的と見られている。 MINKABU PRESS


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