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■経済ニュース
【NY外為市況=161円台でしっかり】
2024/07/03(水)
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日本時間午前5時37分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 161.45 - 0.01 (- 0.01%) 161.74 / 161.27
ユーロ・ドル 1.0746 + 0.0006 (+ 0.06%) 1.0747 / 1.0710
ポンド・ドル 1.2686 + 0.0036 (+ 0.28%) 1.2688 / 1.2616
ドル・スイス 0.9039 + 0.0012 (+ 0.13%) 0.9050 / 0.9025
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<きょうの材料>
【米国】
JOLTS求人件数(5月)23:00
結果 814.0万人
予想 786.6万人 前回 791.9万人(805.9万人から修正)
※発言・ニュース
*パウエルFRB議長
・物価はディスインフレ傾向再開を示すようになった。
・インフレが2%まで下がることを確信したい。
・最近のようなデータをもっと見たい。
・予想外の労働市場軟化は行動のきっかけになり得る。
・われわれはいま、両面的なリスクを抱えていると認識。
・実質中立金利(R-star)の論争はない。
・大半の人は超低金利に戻ることはないと考えている。
・中立金利はゆっくりと動く力によって変動。
・実質中立金利の議論はわれわれがどれだけ制限的であるかを決定づけるものではな
い。
・実質中立金利の議論は金利が長期的にどこに落ち着くかによる。
・FRBは生成AIを使用していない。
・1年後にインフレが2%台半ばから後半になると予想。
・失業率が現状のままであれば満足。
・失業率の4%はまだ非常に低い水準。
・今年のドット・プロットについてはノーコメント。
*グールスビー・シカゴ連銀総裁
・われわれは制限的だと思う。
・実体経済の弱体化を示すいくつかの警告サインが見える。
・ソフトランディングはまだ可能だと思う。
・制限的であり続けたいのは、そうしなければならない限りのみ。
・インフレの弧は明らかに下降している
・市場ベースの賃料は下がっているが、データにはまだ反映されていない。
・欧州式のインフレ数値を使ったら2%になっているはず。
・中銀が同調するのは時間の問題。
・好調な雇用市場を維持することは大きな勝利。
*ラガルドECB総裁
・ユーロ圏のインフレ、正しい方向に向かっている。
・ECBはインフレの詳細に非常に注意を払っている。
・サービスのインフレが2%になる必要はない。
・利益が賃上げを吸収していることを確認する必要。
・他の中銀の波及効果も考慮している。
・物価安定は金融安定に依存。
・財政規律は尊重されるべき。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
小売売上高(5月)10:30
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI(確報値)(6月)16:55
予想 53.5 前回 53.5
ユーロ圏非製造業PMI(確報値)(6月)17:00
予想 52.6 前回 52.6
ユーロ圏生産者物価指数(5月)18:00
予想 -0.1% 前回 -1.0%(前月比)
予想 -4.1% 前回 -5.7%(前年比)
【英国】
サービス業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(6月)17:30
予想 51.2 前回 51.2(サービス業PMI(購買担当者指数))
【米国】
ADP雇用者数(6月)21:15
予想 15.9万人 前回 15.2万人(前月比)
貿易収支(5月)21:30
予想 -760億ドル 前回 -746億ドル
新規失業保険申請件数(06/23 - 06/29)21:30
予想 23.4万件 前回 23.3万件
米非製造業PMI(確報値)(6月)22:45
予想 55.1 前回 55.1
コンポジットPMI
予想 54.6 前回 54.6
製造業新規受注(5月)23:00
予想 0.3% 前回 0.7%(前月比)
耐久財受注(確報値)(5月)23:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 -0.1% 前回 -0.1%(輸送除くコア・前月比)
ISM非製造業景気指数(6月)23:00
予想 52.5 前回 53.8
【カナダ】
国際商品貿易(5月)21:30
予想 -12.7億カナダドル 前回 -10.5億カナダドル
3日(水)
連合春闘最終回答集計結果公表
新紙幣発行(1万円札が渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎)
日銀需給ギャップと潜在成長率
FOMC議事録(6月11日-12日開催分)
上海協力機構(SCO)首脳会議
ラガルドECB総裁がECBフォーラム2024「変革の時代における金融政策」閉会挨拶
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きょうの為替市場、ドル円は伸び悩む場面も見られたものの、161円台でのしっか
りとした推移を維持した。根強い円安の動きがドル円を支えている。本日はパウエルF
RB議長がECB主催のフォーラムに出席し、「物価はディスインフレ傾向の再開を示
すようになった」と述べたことで一時ドル売りが強まり、ドル円も161円台前半に値
を落とした。ただ、売りが一巡すると買い戻されている。
議長は「インフレが2%まで下がることを確信したい。最近のようなデータをもっと
見たい」とも述べており、利下げに慎重姿勢も示していた。
短期的には買われ過ぎの水準に来ており、財務省による介入警戒感も高まっているも
のの、実弾介入まではまだ余地があるとの見方が多い。163円や165円といった水
準が介入ポイントとして意識されるといった見方や、水準よりもスピードといった声も
出ている。
週末の米雇用統計の結果を受けての反応を見極めたい雰囲気も強い。今回の米雇用統
計はインフレ鈍化への期待は裏付けるとの見方もある一方、それは米景気減速の兆候も
示すことから、市場全体がどう反応するか確認したいところではある。
ユーロドルは1.07ドル台での様子見の雰囲気が広がっている。本日はECBがポ
ルトガルのシントラで毎年恒例のフォーラムを開催し、ラガルドECB総裁が講演を行
っていたが「サービスインフレが2%になる必要はない。財が2%を下回っているから
だ。結局は財とサービスのバランスになる」と語っていた。
ただ、ユーロ圏のサービスインフレがECBに一服感を与えることは無さそうだ。前
日発表の6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)でサービスインフレは4.1%と予
想を上回っていた。国内景気の影響を最も受けやすいサービス部門のインフレが今年も
高水準を維持していることは、ECBが追加利下げ慎重であるべき根拠を強めている。
今後2週間以内にデータに大きなサプライズがない限り、ECBが18日の理事会で追
加利下げをすることはないと市場では見られる。
ポンドドルは買い戻しが出て、1.26ドル台後半に戻している。ロンドン時間の早
朝には1.26ドル台前半に下落し、100日線を下回っていたが、その水準は維持さ
れている。
本日の東京時間の早朝に英小売協会(BRC)が6月の店頭価格指数を発表してい
た。前年比0.2%上昇と予想以上に鈍化し、32カ月ぶりの低水準となっていた。英
国のディスインフレの基調は8月の英中銀の利下げを支持し、ポンドをさらに軟化させ
る可能性があるとの指摘も出ている。
短期金融市場では8月の利下げを約50%の確率で織り込んでいる。
MINKABU PRESS
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