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東京株式(大引け)=95円高と反発、米中協議を巡り思惑錯綜

2019年10月10日(木)15時56分

 10日の東京株式市場で日経平均株価は反発。米中通商協議を巡り思惑が錯綜するな
か、朝方は軟調に推移したが、売り一巡後は値を上げた。
 大引けの日経平均株価は前日比95円60銭高の2万1551円98銭と反発。東証
1部の売買高概算は10億6911万株。売買代金概算は1兆8158億500万円
だった。値上がり銘柄数は595と全体の27%強、値下がり銘柄数は1458、変わ
らずは100銘柄だった。
 朝方、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポストが10〜11日に予定される米中
通商協議に先立って行われた次官級協議について「主要な貿易問題で進展がなかった」
と報道。中国の劉鶴副首相は10日にワシントンを発つ計画だと伝えた。これを受け、
米中通商協議に対する警戒感が台頭。日経平均株価は午前9時30分過ぎに一時、15
0円近い下落となった。NYダウ先物が下落したことなどから売りが先行した。しか
し、米メディアは中国副首相が協議1日目に帰国するとの報道を否定した。これにより
市場には安心感からの買い戻しが流入し日経平均株価は午前10時40分過ぎに前日1
40円強の上昇となり、後場にかけてもプラス圏で推移した。ただ、米中協議に関して
は、依然思惑が錯綜しており市場には様子見姿勢も強まった。
 個別では、旭化成<3407>の吉野彰名誉フェローが、ノーベル化学賞を受賞したこと
を受けリチウムイオン電池関連株が物色された。旭化成は商いを伴い上昇したほか、昭
和電工<4004>や田中化学研究所<4080>、古河電池<6937>、戸田工業<4100>が買
われた。また、大型で猛烈な台風19号が接近していることから電線地中化や復興関連
株が物色され、イトーヨーギョー<5287>や日本興業<5279>、旭コンクリート工業<
5268>などが値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<
9983>、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>も高い。
 半面、任天堂<7974>やトヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>が安く、三菱UFJ
フィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>などが軟
調。ファナック<6954>や安川電機<6506>が値を下げた。
出所:MINKABU PRESS