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NY外為市況=108円台半ばで振幅

2019年11月22日(金)06時35分

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日本時間午前6時33分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  108.61 0.00 ( 0.00%) 108.70 / 108.28
ユーロ・ドル 1.1060 - 0.0013 (- 0.12%) 1.1097 / 1.1052
ポンド・ドル 1.2906 - 0.0018 (- 0.14%) 1.2970 / 1.2893
ドル・スイス 0.9932 + 0.0023 (+ 0.23%) 0.9935 / 0.9891
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<きょうの材料>
【米国】
新規失業保険申請件数(16日までの週)22:30
結果 22.7万件
予想 21.8万件 前回 22.7万件(22.5万件から修正)(前週比)
フィラデルフィア連銀景気指数(11月)22:30
結果 10.4
予想 6.0 前回 5.6(フィラデルフィア連銀景況指数)
景気先行指数(10月)00:00
結果 -0.1%
予想 -0.2% 前回 -0.2%(-0.1%から修正)(前月比)
中古住宅販売件数(10月)00:00
結果 546万件
予想 549万件 前回 536万件(538万件から修正)
米上院、暫定予算法案を可決
 米上院が先ほど、政府閉鎖を回避するための暫定予算法案を可決した。このあとトラ
ンプ大統領に法案は送付され、署名を経て成立する見通し。
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・リセッションは見込んでいないが、リスクはある。
・住宅市場は過去数ヵ月の利下げに反応。
・貿易戦争や関税が設備投資に影響。
・中国との公正な貿易は獲得する必要がる。
メスター・クリーブランド連銀総裁
・3回の利下げで、FRBは非常に好位置にある。
・経済の弱さが広範囲に広がっている兆候はない。
・リスクは下振れを見込む。弱い設備投資に言及。
・来年の成長見通しは2%と潜在成長付近。
ポロズ・カナダ中銀総裁
・金融政策の現状は適切と考える。
・貿易戦争が信頼感を喪失しないか注視。
・世界の金融情勢はかなり緩和が進んだ。
・世界的な緩和に対する反応を見始めている。
・カナダ経済は全体的に良好。
・我々は今日なお、非常に緩和的な状況にいる。
・成長トレンドを引き上げるために何でもしたい。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
全国消費者物価指数(10月)8:30
予想 0.3% 前回 0.2%(前年比)
予想 0.4% 前回 0.3%(生鮮食品除くコア・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツGDP・確報値(第3四半期)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前期比)
予想 0.5% 前回 0.5%(前年比)
ドイツ製造業PMI・速報値(11月)17:30
予想 42.8 前回 42.1
ドイツ非製造業PMI・速報値(11月)17:30
予想 52.0 前回 51.6
ユーロ圏製造業PMI・速報値(11月)18:00
予想 46.4 前回 45.9
ユーロ圏非製造業PMI・速報値(11月)18:00
予想 52.4 52.2
【カナダ】
小売売上高(9月)22:30
予想 -0.3% 前回 -0.1%(前月比)
予想 -0.1% 前回 -0.2%(自動車除く・前月比)
【米国】
ミシガン大学消費者信頼感・確報値(11月)23日0:00
予想 95.7 前回 95.7
ラガルドECB総裁が講演
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 きょうのNY為替市場でドル円は108円台半ばでの狭い範囲での振幅に終始した。
市場では米中貿易協議を巡って楽観と悲観とが行き来する中、ドル円もニュースに敏感
に反応。
 米議会が上下両院で香港人権法案をほぼ全会一致で可決した。トランプ大統領も署名
する意向とも伝わっており、法案は成立する運びとなっている。人権問題に踏み込んで
来た米国に対し、中国側の反応が警戒されたが、苦言は述べているものの、意外に落ち
着いた反応を見せている。
 ドル円も東京時間の朝方に108円台前半に下落していたが、買い戻しも入り108
円台半ばに戻す展開。香港のサウス・チャイナ・モーニングポストが、米中が第1段階
の合意に達しなくても、12月15日に米国が予定している中国製品への追加関税の発
動は、少なくとも延期される公算が大きいと伝えた。交渉で大きな成果が出る可能性は
低いが、関税延期は両国の利益にかなうという。また、中国の劉鶴副首相の発言なども
あり、ドル円はサポートされている。中国が新たな閣僚級貿易協議を開くために、米閣
僚らを北京に招待したとの報道もフォローとなった。
 ただ、上値は依然として重い印象で、本日108.75円付近に来ている21日線は
上値抵抗となっている模様。きょうは米国債利回りの下げが一服しているが、今度は米
株が利益確定売りに押されておりドル円を圧迫したようだ。ドル円は本日を含めて、先
週から3度108円台前半に落とされているが、いずれもサポートされている。下値で
は押し目買いも入り上値期待は温存されているものの、109円ちょうど付近に来てい
る200日線を再度試す気配はない。米中協議の行方や米国債利回りの下げ止まりを確
認したい雰囲気もあり、踊り場にいるようだ。
 ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押された。朝方に1.11ドルを試す場面
も見られたが、回復することなく戻り売りに押される展開。このところ買い戻しが続い
ているユーロドルだが、ユーロ自体に買い材料はなく、ドルの動向に左右される展開が
続いている。また、一時1.1050ドル付近まで下げ幅を拡大する場面が見られた。
政治ニュース専門サイトのポリティコが「トランプ大統領が対EU関税を正当化する新
たな貿易調査を検討している」と伝えたことがユーロ売りを誘ったようだ。
 市場ではユーロ圏の財政刺激策拡大への期待感が高まっており、特にドイツへの期待
感が高い。しかし、メルケル首相は必要ないとして消極的な姿勢を維持している。財政
刺激策については、経常収支の黒字を減らすとの見方もあるものの、やはりユーロには
ポジティブとの見方が多いようだ。
 ポンドも戻り売りが強まり、ポンドドルは1.28ドル台まで一気に下落。1.30
ドルを再び回復できずに失速した格好。きょうは英労働党が総選挙に向けたマニュフェ
ストを公表しており、それが利益確定売りのきっかけになったとの声も聞かれる。富裕
層や企業への増税や、公共部門の労働者の昇給、そして、インフラの全面的な国有化で
英国を変革する急進的な計画を打ち出している。
 どちらかと言えば、社会主義的なビジョンだが、富裕層向け増税や、インフラの国有
化が有権者に受け入れられる可能性もあり、市場はポンドにとってリスクと判断したの
かもしれない。
MINKABU PRESS