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NY外為市況=後半に再びドル売り

2020年08月07日(金)05時56分

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日本時間午前5時55分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  105.54 - 0.06 (- 0.06%) 105.70 / 105.30
ユーロ・ドル 1.1877 + 0.0014 (+ 0.12%) 1.1916 / 1.1818
ポンド・ドル 1.3143 + 0.0029 (+ 0.22%) 1.3186 / 1.3112
ドル・スイス 0.9099 + 0.0014 (+ 0.15%) 0.9129 / 0.9066
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<きょうの材料>
【米国】
新規失業保険申請件数(07/26 - 08/01)21:30
結果 118.6万件
予想 140.0万件 前回 143.5万件(143.4万件から修正)(前週比)
トランプ大統領
・住宅の立ち退き猶予を延長すると表明。
・大統領選のためにワクチン開発を急がせていない。
・ツイッター、フェイスブックは不当に自身を検閲している。
・ワクチンは年末前にできる可能性も。
・11月3日の大統領選付近になるかもしれない。
トランプ大統領
・給与税減税と立ち退き猶予で大統領令を発令する。
・大統領令には失業保険給付と学資ローンも含まれる。
・金曜日か土曜日に署名する意向。
カプラン・ダラス連銀総裁
・第3、第4四半期の成長は健全との見方で変わらない。
・ただ、感染が拡大していることから、回復は顕著なものにはならないだろう。
・全員がマスクを着用すれば、封鎖なしで感染を管理できる。
・公衆衛生の危機を管理するにおいて、金融政策と財政政策が唯一の架け橋。
バーキン・リッチモンド連銀総裁
・最初の刺激策は6〜8週間の封鎖を想定していた。
・問題を抱える人々が更に増加している。
・回復は鈍く、下振れは長引く。
・米新規失業保険申請件数はさらに緩やかになると期待。
・FRBはメインストリート・プログラムの条件変更にオープン。
・財政刺激策は現時点で適当。
・第2四半期の26%の貯蓄率は多くの余裕マネーがあることを示す。
・FRBにはドルの水準目標はない。
マイクロソフト
 TikTok買収交渉は米国、カナダ、豪州、ニュージーランドの事業買収で協議。
米国務省
・米国務省は海外渡航勧告のレベル4を解除した。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
景気先行指数・速報値(6月)14:00
予想 84.9 前回 78.4
景気一致指数・速報値(6月)14:00
予想 77.2 前回 73.4
【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産(6月)15:00
予想 8.0% 前回 7.8%(前月比)
予想 -11.4% 前回 -19.3%(前年比)
ドイツ経常収支(6月)15:00
予想 150億ユーロ 前回 65億ユーロ
ドイツ貿易収支(6月)15:00
予想 113億ユーロ 前回 70億ユーロ(71億ユーロから修正)
【カナダ】
失業率(7月)21:30
予想 11.2% 前回 12.3%
雇用者数(7月)21:30
予想 35.00万人 前回 95.29万人
【米国】
失業率(7月)21:30
予想 10.5% 前回 11.1%
非農業部門雇用者数(7月)21:30
予想 150.0万人 前回 480.0万人
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 きょうのNY為替市場、序盤はドル売りが一服していた。特に材料も見当たらなかっ
たが、明日の米雇用統計や、追加経済対策を巡ってのホワイトハウスと民主党の協議の
行方を見守りたい雰囲気も出ているようだ。
 この日は米新規失業保険申請件数が発表され、3週間ぶりに件数は減少していた。予
想も下回っている。感染第2波が拡大する中で再び企業が人員を絞っており、申請件数
も増加が続いていた。明日は米雇用統計が発表になるが、失業率は低下が見込まれてい
る。ただ、第2波の影響で上昇してもおかしくはないとの声も出ている状況。前日にト
ランプ大統領が「大きな数字が出てくる」との期待感を示す発言をしていたが、いずれ
にしろ、結果を見極めたい雰囲気が強い。
 米追加経済対策については、失業給付の上乗せ措置が既に期限切れとなる中、協議は
難航しており、きょうも夕方からホワイトハウスと民主党が協議を行うようだ。お互い
譲歩を見せずに協議は難航しているものの、市場は比較的落ち着いた対応を見せてお
り、行方を見守っているといった状況。
 ただ、中盤からはドル売りが再び強まった。トランプ大統領が給与税減税と立ち退き
猶予で大統領令の発令を計画していると表明した。大統領令には、失業保険給付と学資
ローンも含まれ、金曜日か土曜日にも署名する意向だという。
 ドル円は105.30円付近まで下落する場面もみられたが、全般的には105円台
半ばでの上下動に終始。ドル円は先週末に104円台から急速に買い戻しが強まり、1
06円台を回復する場面もみられた。ただ、今週に入ってからの動きを見た限りでは、
それ以上の上げは続かず、上値は依然として重い印象だ。明日の米雇用統計や米追加経
済対策を受けて、再びドル売りが強まり、下値模索が強まる可能性は警戒される。
 ユーロドルは序盤は利益確定売りから、1.1820ドル近辺まで下落する場面もみ
られたが、トランプ発言で1.18ドル台後半に戻す展開となった。きょうの英中銀金
融政策委員会(MPC)を受けてポンドに買いが強まり、ユーロも連れ高する形で、
ユーロドルは1.19ドル台に上昇する場面も見られたが、1.19ドル台に入ると上
値抵抗も強いようだ。
 ドル安基調の中で1.19ドル台前半の上値抵抗を突破できれば、1.20ドルを目
指す動きも期待される。しかし、このところのユーロ高・ドル安に沈黙を保っているE
CBも1.20ドルを超えるようだと黙っていないとの声も聞かれ、パンデミック緊急
購入プログラム(PEPP)の拡大を示唆してくるとの声も聞かれる。ECBスタッフ
が次の経済見通しを作成する段階でユーロ高を看過することはないという。
 ポンドドルは、この日の英中銀金融政策委員会(MPC)の結果を受けて買いの反応
を見せていたものの、上げを維持できていない。ベイリー英中銀総裁はマイナス金利に
ついて、選択肢にはあるが、導入する計画はないと言明したことが、ポンド買いを誘っ
たようだが、ベイリー総裁は、「経済見通しには恐ろしいほど多くの下振れリスクがあ
る」とも述べており、追加緩和の可能性は排除していない。
 今回の決定を受けて利下げ期待は後退したものの、追加緩和期待は温存されており、
11月に1000億ポンドの資産購入枠拡大のシナリオは健在なようだ。
MINKABU PRESS