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NY外為市況=105円台を維持

2020年10月17日(土)05時37分

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日本時間午前5時33分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  105.40 - 0.05 (- 0.05%) 105.45 / 105.19
ユーロ・ドル 1.1714 + 0.0006 (+ 0.05%) 1.1746 / 1.1694
ポンド・ドル 1.2921 + 0.0012 (+ 0.09%) 1.2962 / 1.2865
ドル・スイス 0.9151 + 0.0005 (+ 0.05%) 0.9162 / 0.9123
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
小売売上高(9月)21:30
結果 1.9%
予想 0.8% 前回 0.6%(前月比)
結果 1.5%
予想 0.4% 前回 0.5%(0.7%から修正)(コア・前月比)
鉱工業生産指数(9月)22:15
結果 -0.6%
予想 0.5% 前回 0.4%
設備稼働率(9月)22:15
結果 71.5%
予想 71.8% 前回 72.0%(71.4%から修正)
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(10月)23:00
結果 81.2
予想 80.5 前回 80.4
クドロー米国家経済会議(NEC)委員長
・昨夜、ムニューシン米財務長官と対話した。
・大統領選前の合意の可能性はない。(追加経済対策について)
・支援策の合意に向けて、上院共和党の十分な賛成票があるかもしれない。
ブラード・セントルイス連銀総裁
・FRBの新たな枠組みは広範囲の合意があった。
・リフレショックに敏感に反応する可能性はない。
・順イールドカーブは先行きに楽観的な見方を反映。
・失業率は比較的急速な低下を見込む。
・多くの失業者は一時解雇の状況にある。
ジョンソン英英首相
・1月の合意なき離脱に準備しなければならない。
・EUが根本的なアプローチ変更をしなければ、合意なき離脱に向かうだろう。
・EUは真剣な交渉を拒否した。
・オーストラリア型の合意の準備をすべき。
・EUは英国にカナダと同じ条件の通商協定を提示する意思ない。
・EUは自由貿易協定を結ぶ構想を放棄した。
若田部日銀副総裁
・金融の安定性維持は危機時において極めて重要。
・日銀の政策による利益はコストを大きく上回っている。
・回復のペースはかなり緩やかになる可能性。
・日銀は為替レートを目標にしていない。
・日銀は為替の動きを極めて注意して追い続けている。
・為替レートがインフレに及ぼす影響に留意する必要。
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<月曜日の材料と事前予想>
【日本】
通関ベース貿易収支(9月)8:50
予想 9898億円 前回 2486億円(2483億円から修正)
予想 8625億円 前回 3506億円(季調済)
【中国】
実質GDP(第3四半期)11:00
予想 3.3% 前回 11.5%(前期比)
予想 5.5% 前回 3.2%(前年比)
鉱工業生産(9月)11:00
予想 5.8% 前回 5.6%(前年比)
予想 1.0% 前回 0.4%(年初来・前年比)
小売売上高(9月)11:00
予想 1.7% 前回 0.5%(前年比)
予想 -7.4% 前回 -8.6%(年初来・前年比)
ラガルドECB総裁が講演
パウエルFRB議長がIMF主催パネル討論会参加
アトランタ連銀総裁が講演
フィラデルフィア連銀総裁が講演
トランプ大統領がアリゾナ州で選挙集会開催
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 きょうのNY為替市場でドル円はやや買いが優勢となり、105.40円近辺の21
日線付近での推移。きょうの市場はワクチン開発への期待が復活しており、市場にはリ
スク選好の雰囲気も見られている。ファイザーのブーラCEOが、「独ビオンテックと
共同開発中のワクチン候補は11月下旬までに、緊急使用許可を申請する用意ができ
る」と述べたことに期待感を高めているようだ。ただ、ドルと円の方向感が同じ中で、
リスク選好のドル安と円安が相殺し合っており、ドル円は105円台で方向感のない状
況に変化はない。
 朝方に9月の米小売売上高が発表になり、予想外に強い数字となった。ドル円も発表
直後は買いの反応を見せていた。市場からは今回の米小売売上高を受けて成長見通しの
上方修正を検討したいとの声も聞かれる。夏に雇用保険の特別給付が期限切れになり、
個人消費に悪影響が出ると見られていただけに、ポジティブ・サプライズとなったよう
だ。経済が第4四半期に向けて予想よりも勢いを増していたことを示唆しているとの指
摘も出ている。しかし一方で、再び感染拡大の兆候も見られており、慎重に見たいとの
声も聞かれる。
 今週のドル円は狭い範囲での上下動ながらも、一時105円割れを試す場面もみられ
た。ただ、105円割れでの押し目買いを警戒したのか、下値を攻めきれずに、105
円台を堅持している。今年は105円を大きく割り込んだのが3度あるが、いずれも買
い戻されている。今回も11月3日の米大統領選に向けて一旦、105円割れの可能性
も留意されるが、市場は先行きに悲観的なムードまでは強めていないことから、105
円を割り込んだとしても、下値での押し目買いが活発に出ることも期待される。少なく
とも、100円に向かって一気に進む雰囲気ではなさそうだ。
 ユーロドルはNY時間に入って伸び悩んだものの、きょうは買い戻しが優勢。リスク
選好のドル売りがユーロドルをサポートした。ただ、上値を積極的に追う動きまではな
く、本日1.1735ドル付近に来ている21日線には上値を拒まれる状況。
 市場にはECBの利下げ期待が根強くあり、それに対する市場の見方も様々なよう
だ。一部からは、ECBは今後も利下げの可能性を強調し、市場へのプレッシャーを継
続してくる。それに対してユーロは素直に反応し、上値は重くなることから、ユーロド
ルが1.20ドルに上昇する可能性は低いとの見方が出ている。一方、ECBがマイナ
スの中銀預金金利を深堀しても、それによって、リバーサル・レートが不透明になるこ
とから、ECBは最後の0.1%を使い果たしたと市場が認識してしまった場合、逆に
ユーロを急上昇させてしまう危険性があるとの見方もある。
 現時点でECBの追加利下げは可能性が低いと思われるが、市場への口先介入として
は、今後もECB理事からの言及はあるものと思われる。
*リバーサル・レート:利下げが、逆に緩和効果を反転させる水準
 ポンドドルは本日のEU首脳会議を受けたジョンソン英首相の声明を受けて、ロンド
ン時間のポンドは激しく上下動していた。しかし、どちらか一歩方向に進むこともな
く、1.29ドル台で落ち着いている。
 ジョンソン英首相は英国がEUと合意できる可能性は低いと判断し、「合意なしにE
Uの単一市場と関税同盟を離れる準備をする」と言明した。この発言にポンドは急速に
売られたが、交渉継続の道は閉ざしておらず、「EUの担当者がアプローチを根本的に
変化させて交渉に戻ってくるのであれば、いつでも耳を傾ける用意がある」とも述べ
た。市場も、ある程度予想していた結末ではあったものの、交渉継続が確認できたこと
で、ひとまず安心感が広がった模様。
MINKABU PRESS