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NY外為市況=リスク回避が広がる

2021年05月05日(水)05時59分

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日本時間午前5時40分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  109.29 + 0.22 (+ 0.20%) 109.49 / 109.03
ユーロ・ドル 1.2017 - 0.0047 (- 0.39%) 1.2065 / 1.1999
ポンド・ドル 1.3886 - 0.0025 (- 0.18%) 1.3916 / 1.3839
ドル・スイス 0.9132 + 0.0023 (+ 0.25%) 0.9161 / 0.9104
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<きょうの材料>
バイデン大統領
・1億5000万人の米国人が1回以上の接種を受けた。
・12歳から15歳の子供に焦点を当てる段階に。
・子供へのワクチン接種の準備ができている。
・ワクチンを2万カ所の薬局に配布。
・ワクチンの特許放棄について決定を下していない。
・政権はプーチン大統領との首脳会談に向け取り組んでいる。
イエレン米財務長官
・景気過熱の抑制で金利上昇が必要になる可能性。
デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
・米国は感染の穴から抜け出すまでの長い道のり。
・米経済が復帰するには、しばらく時間がかかる。
・完全雇用は経済と伴に拡大し、可動目標。
・インフレの上昇は一時的とみている。
・2.4%から2.6%のインフレは高インフレに相当。
・若干のインフレは米国には良い。
・政策金利変更より前の資産購入ペース縮小はベストな選択。
カプラン・ダラス連銀総裁
・世界の成長見通しが低いことから金利も低い。
・成長への楽観による利上げは良いこと。
・年末には高インフレは2.25%に緩むとみている。
・インフレを非常に注意深く見ている。
・インフレを2%に抑制することはFRBの責務。
G7財務相の対面会合を6月4日、5日に開催
 英国はG7財務相の対面会合を6月4日、5日の2日間に渡って開催する。英財
務省がウェブサイトで発表した。会合はロンドン市内のランカスターハウスで開催
される。
パウエルFRB議長の再任を巡りバーンスタイン委員は言葉を濁す
 パウエルFRB議長の再任を巡り、大統領経済諮問委員会(CEA)のバーンス
タイン委員は、「イエスでもノーでもない」と言葉を濁した。議長の任期は来年2
月に満了となる。バイデン大統領は向こう数カ月のうちに、議長を含むFRBの人
事を検討するとみられる。定員7人のFRB理事には現在空席が1つあり、FRB
の多様性拡大に活用するよう既にバイデン氏には働き掛けが行われている。
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<明日の材料と事前予想>
【NZ】
失業率(第1四半期)7:45
予想 5.0% 前回 4.9%
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI・確報値(4月)16:55
予想 50.1 前回 50.1
ユーロ圏非製造業PMI・確報値(4月)17:00
予想 50.3 前回 50.3
ユーロ圏生産者物価指数(3月)18:00
予想 前回 0.5%(前月比)
予想 前回 1.5%(前年比)
【米国】
ADP雇用者数(4月)21:15
予想 90.0万人 前回 51.7万人(前月比)
ISM非製造業景気指数(4月)23:00
予想 64.1 前回 63.7
【ブラジル】
ブラジル中銀政策金利 6日6:30
予想 3.50% 現行 2.75%
東京市場はこどもの日祝日のため休場
シカゴ連銀総裁がオンライン講演
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 きょうのNY為替市場でドル円は、NY時間に入って売りが優勢となり109.10
円近辺まで値を落とす場面がみられた。リスク回避の雰囲気が市場に広がり、米株安と
伴に米国債利回りも下落したことがドル円を圧迫したようだ。
 特にネガティブな材料は見当たらない。バイデン大統領の大型景気刺激策もあって米
景気の先行き期待が高まり、直近の米経済指標もそれを反映して、センチメント系の指
標を中心に強い内容が相次いでいる。一方、FRBは慎重姿勢を堅持し、ピークを迎え
た米企業決算も好調な内容が相次いでいる。株式市場にとっては複数の追い風が吹いて
いる状態で株価指数も最高値を更新していた。
 「セルインメイ」という格言がある。「5月に売って9月初めまで戻ってくるな」と
いう意味の株式市場の格言だが、本日は、株式市場が好材料をすべて織り込んでいるこ
とから逆に、セルインメイを警戒した動きが出ているとの声も聞かれる。
 ただ、後半にはダウ平均も下げ渋り、米国債利回りも下げ幅を縮小したことから、ド
ル円は109円台を維持し、リバウンドの流れは堅持した格好。
 ユーロドルはNY時間に入って下げ渋る動きが見られたものの、1.20ドル台前半
と本日安値圏での推移が続いた。本日は瞬間的に大きな心理的節目の1.20ドルを割
り込むなど調整は続いている。本日の21日線は1.20ドルちょうど付近に来ている
が、その水準はサポートされた。
 ユーロドルは4月に第1四半期の下げの6割以上を取り戻したが、5月と6月とさら
に上昇するには、ユーロ圏の成長見通しを改善させる必要があるとの指摘が聞かれる。
それには、EUでのワクチン接種の迅速化が必須と考えられ、それが実現すれば、成長
見通しが上方修正される可能性が高まる。ただ、その可能性は高くユーロと欧州債利回
りの更なる押し上げが期待されるという。ユーロドル上昇のシナリオには米国以外の地
域の成長見通しの改善が必要としている。
 ポンドドルはNY時間に入って下げ渋っているものの、きょうは戻り売りが優勢とな
り1.3840ドル近辺まで下落する場面もみられた。本日の21日線が1.3845
ドル付近に来ており、その水準まで下落したものの、その水準は維持されている。
 今週は6日に英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されている。ワクチン展開の迅
速化で英経済は回復期待が高まっており、英企業の景況感指標も強い内容が相次いでい
る。今月は金融政策報告書(MPR)も公表されるが、市場では見通しを上方修正する
と見方が有力視されている模様。
 資産購入ペース縮小を打ち出すのではとの期待も同時に出ているが、それについては
見方が分かれている。ただ、資産購入ペース縮小を示唆したとしても、広範な政策引き
締めのシグナルと見なすべきではないという。購入ペース縮小はあくまで、社債200
億ポンドと合わせた計8950億ポンドの資産購入枠内で緩和状態を年末まで継続させ
るためだという。英中銀は2023年までは出口戦略に動かないとみているようだ。
MINKABU PRESS