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NY外国為替後半=ドル売りの流れ継続

2021年05月08日(土)04時25分

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日本時間午前4時23分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  108.61 - 0.48 (- 0.44%) 109.29 / 108.34
ユーロ・ドル 1.2166 + 0.0101 (+ 0.84%) 1.2168 / 1.2053
ポンド・ドル 1.4001 + 0.0112 (+ 0.81%) 1.4003 / 1.3887
ドル・スイス 0.9009 - 0.0064 (- 0.71%) 0.9094 / 0.9006
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 日本時間午前4時39分現在のドル円は1ドル=108.61円。NY時間の終盤に
入ってもドル売りの流れは継続しており、ドル円は108.60円近辺で推移してい
る。きょうのNY為替市場はドル売りが強まっており、ドル円も一時108.35円付
近まで下落する場面がみられた。朝方発表の4月の米雇用統計がショッキングな内容と
なったことで、市場には動揺が走った模様。非農業部門雇用者数(NFP)は26.6
万人増となったが、市場の予想コンセンサスは100万人増で、なかには100万人を
大きく超えるとの強気な見方まで出ていた。
 市場の見解を総合すると、他の指標も鑑みてパンデミックからの景気回復トレンドの
鈍化を示す内容ではないとの意見が多い。ただ一方で、少なくとも利上げはおろか、資
産購入ペース縮小など、市場が描いていたFRBの早期出口戦略着手への期待は大きく
後退させる内容との見解も多く見受けられる。
 ただ、ショッキングな米雇用統計だったもののインフレ期待は逆に高まっている。米
インフレ期待を示す米10年債のブレークイーブン・レートは一時2.50%まで上昇
し、2013年以来の高水準となった。今回の弱い米雇用統計でFRBの出口戦略着手
への期待が後退し、バイデン大統領のインフラ投資策への期待感も高まる。インフレを
上昇させる環境が長引くと見ているのかもしれない。
 ドル円は現在までの下げで21日線を再び下回って来ている。4月の下旬以降、調整
の動きも一服し買い戻しが見られていたが、再び107円台に向かって下落して行くの
か、それとも110円に向かうのか、来週以降の動きが注目される展開となってきた。
 ユーロドルは買いが強まり、一時1.2165ドル近辺まで上昇する場面がみられ
た。きょうの上げで100日線を上放れる動きが見られており、来週以降の展開が注目
される。目先は2月につけた直近高値の1.2245ドル付近まで買い戻されるか注目
される。
 前日は英中銀が資産購入のペースを減速させていた。迅速なワクチン展開で英経済へ
の期待感が高まっており、英中銀も成長見通しを上方修正していた。その流れの中で市
場ではECBもパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)による債券購入のペース
を減速させてくるのではとの見方も一部には出ている。本日はECB理事のカザーク
ス・ラトビア中銀総裁の発言が伝わっていたが、総裁は「景気が悪化しなければ、EC
Bは来月にも債券購入ペースの減速を決定することはあり得る」との認識を示してい
た。6月の理事会ではECBのスタッフ見通しも発表される。
 ポンドドルは買いが強まり、1.40ドルちょうどまで上昇。英国ではワクチン接種
の進展が進んでおり、英政府は成人の3分の2が1回以上のワクチンを接種したことを
明らかにした。5月17日から海外への渡航を解禁する方針も示されており、12地域
を安全リストに指定する意向。
 前日は英中銀金融政策委員会(MPC)の結果が発表され、債券購入ペースを週34
億ポンドに減速させることが発表された。概ね予想通りだったこともあり、市場の反応
は限定的だったが、英中銀は出口戦略の開始ではないことを強調していた。また、英中
銀およびベイリー総裁はフォワードガイダンを示さなかったが、それを示すことに躊躇
していることで、指標に対して英国債が過度に敏感に反応する可能性があるとの指摘も
出ている。特に強い内容の指標に対して敏感な反応が出る可能性があるという。英国債
とともにポンドも敏感に反応する可能性もありそうだ。
MINKABU PRESS