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NY外国為替後半=109.35円付近まで下落

2021年06月11日(金)04時20分

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日本時間午前4時19分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  109.37 - 0.26 (- 0.24%) 109.80 / 109.37
ユーロ・ドル 1.2176 - 0.0004 (- 0.03%) 1.2195 / 1.2144
ポンド・ドル 1.4176 + 0.0058 (+ 0.41%) 1.4176 / 1.4074
ドル・スイス 0.8946 - 0.0011 (- 0.12%) 0.8991 / 0.8941
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 日本時間午前4時19分現在のドル円は1ドル=109.37円。NY時間の終盤に
入ってドル円は上値の重い展開が続いており、109.35円付近まで下落している。
この日発表の5月の米消費者物価指数(CPI)が強い内容となったことで、ドル円は
買いが強まり一時109.80円近辺まで上昇した。しかし、米10年債利回りが下げ
に転じるなど、指標とは逆の反応が強まったことでドル円も戻り売りに押された。
 米CPIはコア指数で前年比3.8%、前月比0.7%とインフレ警戒を示す内容と
なった。先週の米雇用統計の弱さにFRBの早期出口戦略への期待は後退していたもの
の、きょうの米CPIがFRBのスタンスにどう影響するか再び流動的になっている。
ただ、市場の評価は前年からのベース効果とサービス価格が正常化したことが4月と5
月の米CPIの大幅上昇に繋がったとの見方から、市場の反応は冷静だった。ドルや米
国債利回りの上げの鈍さから高いCPIを期待してポジションを仕込んでいた向きから
の戻り売りが一斉に出た可能性もありそうだ。
 しかし、見過ごしてはならない持続的なインフレ圧力の証拠もあるとの指摘もある。
サプライチェーンやロジスティクスのボトルネック、そして、輸送費や人件費の上昇な
どの要因がインフレ データに影響を及ぼしており、これは持続する可能性があるとい
う。インフレ圧力が長引くほど、その期待は固定化される可能性が高まり、消費者の間
ではすでに起こっているとも感もあるが、インフレが金融市場と実体経済の混乱に繋が
る可能性が高まるとの指摘も聞かれる。いずれにしろ、来週のFOMCでのFRBの判
断を確認したい雰囲気もあるようだ。ただ、慎重なスタンスに変化はないとの見方も多
いようだ。
 ユーロドルは1.21ドル台の狭い範囲での値動きに終始。きょうはECB理事会、
その後のラガルド総裁会見、そして、米CPIの発表といった重要イベントが同時刻に
重なった。ECBはインフレと成長見通しを上方修正しながらも、ラガルド総裁の会見
は超緩和的な姿勢を維持することを強調し、バランスをとった格好となった。インフレ
率が2%に劇的に上昇したことから、北欧の一部からは、資産購入ペース縮小の主張も
あったようだが、ラガルド総裁を始めとするハト派が、今回の理事会では勝利したよう
だ。ECBはパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を範囲上限まで使用しなが
ら、高ペースの緊急購入を継続する姿勢を強調した。
 今回の決定にユーロも動けず、ユーロドルは1.22ドル手前での上下動に終始。な
お、本日のECB理事会で25名の理事のうち3名が債券購入ペースの減速を主張した
との報道が伝わっていた。
 ポンドドルは買い戻しが優勢となっており、1.4175ドル近辺まで上昇。本日の
21日線は1.4150ドル付近に来ているが、その水準を再び回復し、21日線から
の下放れは回避された格好。ただ、上値を抑えている1.42ドル台を試す動きまでは
見られていない。
 この日はバイデン大統領とジョンソン英首相が会談を行っており、両国の自由貿易協
定(FTA)の締結に向けて取り組むことで合意した。両国間の貿易摩擦が更にエスカ
レートする可能性は後退しており、ポンドにとってはポジティブな材料となったよう
だ。
MINKABU PRESS