今後のポンド円の動きを考える際に
ドル円の動向、ポンド米ドルの動向の両方を考えなくてはなりません。
まずはドル円ですが、2月8日に150.92で底打ちして反転上昇。
チャート上でWボトムを付けてからネックラインであった152.50を超えてショートカバーが加速。ストップを巻き込んで米CPIが予想比強かったことで154.80まで跳ね上がりましたが、目先のストップ買いをほぼ引っ掛け終わったこと、2月13日のPPIがヘッドラインはかなり強めでしたが、PCEの項目が弱く米1月PCEがCPIのようには加速しないとの思惑が広がりドル円を152.923まで押し下げる結果になりました。CPIの上昇分をすべて吐き出した格好です。
148.683→158.877(+10.244)の38.2%戻し154.964に届かず154.80で止まって反落したことで目先のドル買いは終了した可能性があると思われます。しばらくは152.50-154.50で揉み合いながら、上値は重たく152.50が割れたら150.00方向に下落する可能性が高いと思われます。
ポンド米ドルは1月13日の1.20996で底打ちして1.25498まで戻してきましたが、1.2600~1.2700はまだ強い抵抗線として考えていて、米ドルとポンドの経済を考えると英国と比べて米国の経済が堅調。ドル買いがトレンドとなっていることを考えると、ポンドには下落圧力がかかっていると考えられます。目先は
1.2300をサポートとして考え1.2650を上値抵抗とする揉み合いを意識したい。1.2400が割れると1.2330を目指し、もし1.2250が割れたら1.2100を目指す動きとなる可能性が高いと思われます。
これらを踏まえたうえで今後のポンド円を予想すると、この数日間でドル円が150.922から154.80まで急上昇し、ポンド米ドルも1.23322から1.25426まで急騰したため掛け算であるポンド円は187.239から193.055まで急激な上昇となりましたが、ドル円は大きく反落してきており、連れてポンド円も191.174まで既に下げてきました。
ドル円の相場観が戻り売りで、ポンド米ドルも相場観が戻り売りとなっているため、当然掛け算通貨であるポンド円は戻り売りの相場観となります。
今後は193.00が非常に重たい抵抗線となって時間足の200時間移動平均線190.313、時間足の90時間移動平均線190.080、時間足一目均衡表の雲下限である189.959が目先のサポートになるでしょう。190.00が割れるのなら次のサポートである188.00に向けて下落していく方向をイメージしたいと思います。
2025年2月14日 8:00AM現在
ドル円 152.824 ポンド円 192.007 ポンド米ドル 1.25639
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