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- 人気株式アナリスト 鈴木一之氏が語るヒロセ通商(第2弾)
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IRレポート第2弾
こちらをご覧頂くことでヒロセ通商の歴史や特徴を理解して頂けると思います。
特別対談ヒロセ通商の強さの秘密
5月27日生まれ、千葉県出身。早稲田大学政治経済学部卒業後、四国放送(徳島)のアナウンサーとして3年間、テレビ大阪の経済・報道ニュースキャスターを3年間務めた後に2011年10月より日経CNBCキャスターに。
原油、金などのコモディティ情報に詳しく、NYでは著名投資家ジム・ロジャーズ氏と対談。
現在、昼エクスプレスのメインキャスターを担当している。
特別対談!(2018年4月16日掲載)
細合俊一(対談当時:ヒロセ通商株式会社代表取締役社長) × 鈴木一之氏(株式アナリスト)
鈴木アナリスト(以下、鈴木氏) 本日はご多忙のところありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
細合代表取締役社長(以下、細合) こちらこそよろしくお願いいたします。
鈴木氏:株式公開から2年たちました。直前に発表された2018年3月の第3四半期では、営業利益が前年と比べて3割ほど伸びました。事業も順調に拡大されているようですね。
細合:おかげさまで順調に推移しております。ボラティリティが小さいので取引高が増えていないのですが、これは仕方のないところでしょうね。
鈴木氏:その中で収益が伸びているのは、どのような部分が貢献しているのですか。
細合:ひとつにはPBフィー(プライム・ブローカー・フィー)が減少していることが挙げられます。PBフィーは取引高に連動する部分が大きいので、その分だけ支払いコストが減少しました。ほかには取引銀行と日常的によい関係を保ち続けて、できるだけよいレートを出してもらうように努めています。
鈴木氏:口座数は順調に増えていますね。
細合:はい、そこの部分は順調です。他社から乗り換えていただくお客様がかなり多いです。今やFX業者間のサービスはほとんど差がなくなっていますので、当社の場合はシステムの使い勝手のよさ、キャンペーンの面白さという部分を評価していただいている部分が大きいですね。いったん口座を開いて使ってみると、カスタマーサポートの便利さも評価していただいているようです。小口の投資家の方にはかなり使いやすいシステムに仕上がっていると思います。
鈴木氏:そうするとここまでは順調な成長に乗っていると思ってよいようですね。
細合:いえ、事業に関してはこれで順調だと考えたことはありません。正直に申し上げて、「今年度もどうにか切り抜けられた」という気持ちの方が大きいです。
鈴木氏:2018年1月に、子会社として「ライオンコイン株式会社」を設立されました。これは将来的に仮想通貨市場にも進出してゆくということでしょうか。
細合:具体的なことはまだ何も決まっていないのですが、仮想通貨市場がここまで大きくなってきた以上、当社としても無視はできないということです。ただし市場環境としてはもっと整備していかないとだめだと思います。ちょうど当社がFX取引に初めて参入したころとよく似ています。クリアすべき問題がいくつも残っており、これらの点が将来クリアになった時点に備えて、参入するかどうかを検討しているところです。 法整備を含めて、もっと市場が整備されていかないとならないでしょうね。とにかく今は仮想通貨はボラティリティが大きすぎます。この市場が拡大するかどうかはまだよくわかりませんが、決して無視はできません。いずれ何らかの展開を図る必要が出てきた時に備えて、今のうちに布石を打ったという意味合いです。
鈴木氏:FX取引のレバレッジを引き下げようという規制の動きも出ているようですが、この点はどのようにお考えでしょうか。
細合:これはまるで実態がつかめない話なのです。現在は金融庁からの見解や、委員会からの報告待ちという状態です。
鈴木氏:そのような動きは近々出てくるのでしょうか。
細合:7月になれば官公庁は人事異動の季節を迎えますので、あるいはそれまでに何かしらの新しい動きが出てくるのかもしれません。しかし具体的には何もわかっていない状態です。
鈴木氏:少し話題を変えまして、この1年間くらいの間で導入した新しいサービス、新しい変化などはありましたか。
細合:最も大きな変化と言えば、冷凍冷蔵倉庫の新設でしょうか。巨大な冷凍冷蔵倉庫を自前で建てました。すべて豚まんやラーメンなど、キャンペーン用の商品の保管に充てています。 それくらいまでにキャンペーンがご好評をいただいており、当社の人気を支えてくれています。そのおかげで新たに始めました株主優待用の商品の配送もスムーズに行うことができます。優待用ではなく、FX取引のキャンペーン用に増設したのですが、これが最近では最も大きな変化と言えるでしょうか。
鈴木氏:業務はかなり繁忙と想像できますが、「働き方改革」という世の中の流れとの兼ね合いではいかがでしょうか。
細合:もともと当社は残業はせず、定時勤務を心がけています。FX取引業者ですので、日曜日を除いた月曜日から土曜日まで24時間、常に誰かしら会社には詰めています。その切れ目なしの勤務時間を1日3交代のローテーションで回しています。 通常勤務の人は早めに来ますし、遅番の人は決められた時間に出勤します。フレックスタイムは導入しておりません。1日8時間勤務を守ります。 本社(大阪)の入っているビルの8階にはラウンジスペースを確保していますので、そこで希望者には朝ごはんを用意しています。ラウンジではキャンペーン商品の試食会も行いますし、子会社JFX(東京)と懇親会やイベント時もスカイプでつないでこのラウンジで行います。できるだけ経営は軽装備で行い、工夫できる部分はテクノロジーで補ってゆくという方針です。
鈴木氏:実に合理的ですね。会社として大きな方向性として目指すのはどのあたりですか。
細合:FX事業者としてこれまでの日常業務をこのまま行ってゆきます。ただし「昨日と同じ今日」、「今日と同じ明日」であったら、会社としてはつぶれてしまいます。常に何か新しいことを取り入れて、新しいことにチャレンジしてゆきたいですね。
鈴木氏:ご多忙のところ、本日はどうもありがとうございました。
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