乖離率
【1】乖離率とは?
移動平均線に対して価格が離れすぎた状態は上下に行き過ぎた状態を意味するので、自律的に反発(もしくは反落)し修正する動きが見られる傾向にある。こうした動きを確認する指標として考案されたものが乖離率である。乖離率の水準をもとにした相場観測では、大幅な乖離による行き過ぎは修正されるという経験則(アノマリー)が根底にある。
【2】乖離率とポイント
出所:LION FX (図)ローソク足と乖離率(1.0%基準)
※計算式(下記は上図の1.0%基準ではなく一般的な乖離率の考え方です)
乖離率=(終値-移動平均値)÷移動平均値×100(%)
・乖離率は上記の計算式で導き出されるが、この式から読み取れるように、レート(価格)が移動平均線よりも大きければパーセンテージはプラスに、反対にレート(価格)が移動平均値より小さい場合、パーセンテージはマイナスとなる。
(1.0%基準の場合は1.0%からの数値を軸とし、その上下で乖離を確認します。)
※上図は週足チャートを用い、為替をみる上で重要となるのが「52週移動平均線」であることからチャートでは「52週移動平均乖離率」を掲載し、そのほか「26週移動平均線」、「13週移動平均線」と短期~長期までの移動平均線を使用しています。
※チェックポイント
個々の銘柄(通貨ペア)においては、それぞれの値動きも異なり、さらに取引量などもそれぞれ違うことから、統一した経験則を求めるのは難しい部分がある。為替ではそのほかにも90日線といった短期のものから5年といった超長期のものまであり、その通貨ペアに則した移動平均線と乖離率を見極めることも重要になってくる。
※乖離率と標準偏差を応用してトレードに活用!
※移動平均かい離率 & SDとは
移動平均とプライスの差が標準偏差(Standard Deviation)に対して行き過ぎかどうかを判断する測定ツールです。
移動平均かい離率 &SDでは、移動平均線とプライスの差を利用して正規分布に適応できるかたちにしてあります。
ただ、この測定ツールは移動平均線とプライスの差が行き過ぎかどうかを判断するものですので、ある時点でのプライスそのものがオーバーシュートしているかどうかは判断できません。
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※「移動平均かい離率 & SD(ドル円)」はドル円/ユーロドル/ユーロ円/ポンド円/南アフリカランド(ZAR)円/加ドル(カナダドル)円/豪ドル(オーストラリアドル)円/NZドル(ニュージーランドドル)円の計8通貨ペアで構成されており、毎日配信されております。