一目均衡表
【1】一目均衡表とは?
一目均衡表は、細田悟一氏(故人)が都新聞(現東京新聞)の商況部長時代に考案したテクニカル手法である。私設研究所を設立し7年の歳月をかけて苦心を重ねた末、昭和10年都新聞紙上に「新東転換線」という名称で発表された。また、一目山人とは細田氏のペンネームである。
【2】一目均衡表とポイント
①転換線・・・当日を含む(過去9日間の高値+安値)÷2
②基準線・・・当日を含む(過去26日間の高値+安値)÷2
・相場の軸となる基準であり、現在のレートが基準線を上回っている場合は「強気相場」、下回っている場合は「弱気相場」とみる。
・基準線が示す方向が相場の方向性を示唆。したがって、相場の上昇には基準線の上昇が必須となる。
③先行スパン1・・・・(転換線+基準線)÷2 → 26日先に反映したもの
④先行スパン2・・・・(過去52日間の高値+安値)÷2 → 26日先に反映したもの
⑤遅行スパン・・・・当日の終値を当日を含む26日前の位置に反映。現在のレートと並行する線になる。
・遅行スパンがローソク足を上回ってきた場合は好転といい、「買い示唆」となる。
・遅行スパンがローソク足を下回ってきた場合は逆転といい、「売り示唆」となる。
⑥雲・・・先行スパン1・2の帯を称する
・レート(現時点)が雲より上の水準に位置している場合は「強気相場」、下に位置している場合は「弱気相場」と判断する。
・雲の厚さは、薄ければ過去の相場の影響が少ないとされ、厚ければ過去の相場の影響を大きく受けることを示唆している。下落相場において下値に雲がある場合はサポートとなり、上昇相場において上値に雲がある場合は抵抗となる。
⑦雲のねじれ(変化日)・・・先行スパン1と先行スパン2が交差する日で相場の転換点になりやすいと言われている。
【3】基準線と転換線の関係
基準線と転換線の関係性については、両線の交差で説明が可能である。転換線が基準線を下から上へ抜ける状態を「好転」、逆に転換線が基準線を上から下へ抜けることを「逆転」といい、好転を「買い転換」、逆転を「売り転換」とする。
【4】三役好転・逆転 ※時間軸を重要としている
「三役好転」とは下記の3つの条件をすべて満たした際の均衡表の状態をいい、「買いシグナル」の点灯を示唆する。
①転換線が基準線を上回る状態(ただし、基準線の「横ばい」もしくは「上昇」が伴うことが必須)
②遅行スパンが26日前のローソク足を上回っていること
③現在の相場が「雲の上限」を上回っていること
「三役逆転」とは下記の3つの条件をすべて満たした際の均衡表の状態をいい、「売りシグナル」の点灯を示唆する。
①転換線が基準線を下回る状態(ただし、基準線の「横ばい」もしくは「低下」が伴うことが必須)
②遅行スパンが26日前のローソク足を下回っていること
③現在の相場が「雲の下限」を下回っていること
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