GMMA
【1】GMMA(複合型移動平均線)とは?
GMMAとは、ダリル・ガッピー氏が考案したトレンド系テクニカル分析手法であり、複合型移動平均線とも呼ばれている。この分析手法で特徴的なのは指数平滑移動平均線を12本用いている点で、「短期線」と「長期線」に6本ずつ分けて、各ラインの位置関係や形状からトレンドの状況や強さを判断するところにある。
【2】GMMAとポイント
※チャートの見方
赤い線は、短期の投機的な投資家の売買動向として捉え、大きな流れのトレンドのなかにおいて、短期的な価格の推移を表している。なお、短期線は、期間の短い「3・5・8・10・12・15」日の6本の指数平滑移動平均線で構成されている。
一方で青い線は、中・長期で取引を行う投資家の売買動向として捉え、大きな価格トレンドの方向や強さの判断に用いる。長期線は、期間の長い「30・35・40・45・50・60」日の6本の指数平滑移動平均線で構成されている。
※トレンドや売買シグナルの確認方法
傾向として期間の短い移動平均線ほど相場への感応度が強いことから、相場の方向感がしっかりとした、強いトレンドを形成した場合には期間の短い線から長い線の順に並ぶことになり、トレンドの判断においては必須事項となる(図2参照)。そのほか、売買シグナルの確認方法としては、長期線(青)が上昇した場合は「買いシグナル」、低下した場合は「売りシグナル」となるほか、短期線(赤)と長期線(青)の動きで売買タイミングを図る方法などもある。