ネパール視察日記

ヒロセ通商の理念となっております「人と世界をつなぐ」ということから行っております、学校建設プロジェクトは5カ国目となり、今回の訪問国はヒマラヤで有名なネパールです。 ネパール南部はインドと北部は中国と国境を接しており、インドとは物流や人事交流も盛んに行っています。学校建設地のビラトナガルは首都のカトマンズから飛行機で約45分のところにあります。

大阪からバンコクまでは約6時間、バンコクからカトマンズまでは約5時間、そして今回の学校建設地のビラトナガルまでは約45分の空の旅です。
前回のベトナムに比べると、英語でコミュニケーションをとれるので言葉の不安もなく、少し気持ちが楽でした。 大阪からバンコクまでの飛行機の中で、大阪在住のネパール人女性と出会いました。最初は私のたどたどしい英語に笑顔で答えてくれていたのですが、私の英語力の低さにか、会話が面白くなかったからかは不明ですが、彼女の笑顔が少し苦痛に歪んできたと同時に日本語で話しましょうと提案され、それからは日本語で話しました。しかしそれからも彼女の笑顔には苦痛が見え隠れしていたように感じます。

カトマンズに到着し、プランジャパンの担当者を探している間、何人ものタクシー運転手に狙われましたが、前回のベトナムでの失敗を思い出し、断固として客引きにはついていかず、待ち合わせに指定された場所から一歩も動かず待っていると、プラン職員のシリーさんに声をかけていただけ、飛行機を乗り継ぎ無事目的地に到着しました。

翌日は朝8時にホテルをチェックアウトして、学校に行く前にスンサリ現地事務所を訪ね、プロジェクトマネージャーから学校と地域の現状の説明を受けました。

事務所から学校までの距離は車で約15分くらいでした。 学校に到着すると、きれいな青色の3階建ての校舎が2棟建っていました。 運動場には先生、コミュニティーの人達が私を出迎えるために集まってくれており、一部の生徒達から歓迎の花の首飾りとスカーフをかけて頂きました。

その後、学校内の施設を視察しました。総勢318人の生徒が勉強するだけあって学校の規模は大きく、コンピューター室などもあり、今までに訪問した国に比べ、ネパールの学校は進んでいるのかなと感じましたが、インフラが整備されていないため、インターネットにはアクセス出来ないようでした。
また、図書室もありましたが、本や教材等の数がとても少なく、もっと支援の手が広がればと実感しました。

本館から雑木林を抜けた所に新校舎があり、沢山の生徒がまだかまだかと私を待っている様な感じがしました。落成式が始まると、生徒達の歓迎パフォーマンス、校長先生や コミュニティーの人達からのお礼のお言葉、感謝状、帽子を頂きました。

新校舎は立派に出来ていて、Hirose Tusyo Co Ltdのプレートが校舎に打ち込まれていました。校舎の施設を見学しましたが、黒板、机や椅子等は結構綺麗な状態のままでした。
落成式終了後、学校関係者とコミュニティーの人達との昼食会では、チキンカレーが振る舞われましたが、ヒロセのキャンペーン商品のチキンカレーも本場のチキンカレーに負けず劣らずの出来だと実感しました。

昼食会後には数名の生徒達と好きな教科を聞いたり15分ほど雑談を楽しみましたが、私の英語はやはりいけていないのか、首をかしげる生徒が少しいましたが、照れているだけなのかもしれませんね。

学校を後にし、プランネパールが行っている別のプロジェクトに向かいました。
そこでのプロジェクトは、水不足を解消するために貯水池から山の中腹までポンプで水を運ぶというものでした。ポンプができるまでは、水を汲むのに2~3キロの道のりを毎日何往復もしていたそうです。

今の貯水池も小ぶりのものらしく、もっと大きな池がほしいとプラン職員に交渉しているようでした。

今回の視察を通じ、私の英語力の低さ、交渉力の低さなどを改めて実感しました。 切実であるからこその交渉力かもしれませんが、次回の視察には完ぺきな英語で対応できるよう、会社に帰ったら英会話教室への入会を会社に交渉してみようと思います。

記事一覧



閉じる