外国為替市場とは?
外国為替市場とは証券市場のように取引所が実在している市場ではなく、 売買を行う当事者同士や仲介業者が直接 1 対 1 で行っている取引を総称して外国為替市場と呼んでいます。 外国為替市場は、インターバンク(銀行間)市場と対顧客市場から成り立っています。 ただし狭い意味で使われる時は、インターバンク市場だけを指します。
インターバンク市場ではさまざまな種類の通貨が取引されますが、中心となるのは、ドル、ユーロそして円です。 時間帯によって取引の中心となる地域がアジアからヨーロッパそして北米へと移っていきます。その中でも東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場を三大市場と呼んでいます。 |
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対顧客市場とは、銀行が顧客(事業法人、機関投資家、個人など)と通貨取引を行う市場のことで、 小売市場に相当します。 ここでの取引レートは、インターバンク市場のレートに銀行の手数料が加算されたものになります。 |
インターバンク市場での取引時間帯は、まずオセアニア市場のニュージーランドのウェリントンから始まり、オーストラリアのシドニー、次にアジア市場の東京、香港、シンガポールから欧州市場のパリ、 ロンドンへと続き、最後に北米市場のニューヨークが開きます。ニューヨーク市場が 終わることによってその日の外国為替市場が終わりとなります。
また、インターバンク市場には値動きの幅に制限がありません。 |