リスク管理がしっかりしている
FX取引は、少ない資金で大きな取引ができることから、大きな利益を得ることができる反面、予想が外れた場合、大きな損失が発生する可能性があります。そのため損失の拡大を防ぐため、FX取引のルールとして「ロスカット」が設けられています。
このページでは、ロスカットについてご案内します。
ロスカット
ロスカットとは、損失の拡大を防ぐために、所定の水準の損失が発生した時点で、強制的に損失を限定させる取引のことをいいます。
◎ロスカットの仕組みを簡潔に説明いたしました。ロスカットとは、損失を限定させるために行うものですが、為替市場の状況によっては、元本以上の損失発生の可能性がありますので、ご注意ください。
所定の水準の損失が発生した時点とは、有効証拠金が必要証拠金を下回った時点のことになります。
有効証拠金 |
必要証拠金 |
|
---|---|---|
お客さまからお預りした資金 |
< | ポジションを |
有効証拠金が必要証拠金を下回った時点で、強制的にロスカットとなります |
ロスカットを防ぐには、有効証拠金にゆとりを持たせる方法があります。
余剰金 |
||||
---|---|---|---|---|
有効証拠金 |
- | 必要証拠金 |
= | 有効証拠金のゆとり |
余剰金のゆとりにより、わずかな為替レートの変動によるロスカットを防ぐことができます
◎FX取引では、ゆとり資金の預け入れや取引数量を調整することで、お客様自身により、リスク(損失)管理を行うことができます。
基本式
有効証拠金 |
- |
必要証拠金 |
= |
余剰金 |
||||
余剰金 |
÷ |
通貨数量 |
= |
ロスカットまでの値幅 |
・有効証拠金...取引証拠金に評価損益を加減算したもの
・必要証拠金...ポジションを維持するために必要な金額
・ロスカット基準...有効証拠金が必要証拠金を下回った時点
(買ポジションを保有している場合)
余剰金を計算した時の為替レート-ロスカットまでの値幅=ロスカット値
(売ポジションを保有している場合)
余剰金を計算した時の為替レート+ロスカットまでの値幅=ロスカット値
- ■ 対円の通貨ペアの具体例
- USD/JPYを1ドル80.000円で1,000ドル買った場合で、有効証拠金が5,000円の場合
有効証拠金...5,000円
必要証拠金...3,200円
USD/JPYの現在レート...1ドル80.000円として
5,000円(有効証拠金)-3,200円(必要証拠金)=1,800円(余剰金)
1,800円(余剰金)÷1,000ドル(通貨数量)=1.8円(ロスカットまでの値幅)
買ポジションを保有しているので、80.000円-1.8円=78.200円(ロスカット値)
78.200円を下回った時点でロスカットです。 - ■ 対円以外の通貨ペアの具体例
- GBP/USDを1ポンド1.62500ドルで1,000ポンド売った場合で、有効証拠金が10,000円の場合
有効証拠金...10,000円
必要証拠金...5,200円
GBP/USDの現在レート...1ポンド1.62500ドルとして
GBP/JPYの現在レート...1ドル130.000円として
USD/JPYの現在レート...1ドル80.000円として
10,000円(有効証拠金)-5,200円(必要証拠金)=4,800円(余剰金)
余剰金をドルに換算すると4,800円(余剰金)÷ 80.000円=60
60ドル(余剰金)÷1,000ポンド(通貨数量)=0.06(ロスカットまでの値幅)
売ポジションを保有しているので、1.62500ドル+0.06ドル=1.68500ドル(ロスカット値)
1.68500ドルを上回った時点でロスカットです。
信託保全
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区分して管理していることにより、資金を流用することはできません。
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