プロジェクトの背景・概要
プランは、ケニアで1982年に活動を開始して以来、首都ナイロビを含む9つの現地事務所を拠点として住民参加型の地域開発活動に取り組んでいます。
このプロジェクトは、ケニア沿岸部のクワレ活動地域が管轄するキナンゴ地区ダンブルで実施しました。この地域には、幼稚園生から8年生の子どもたち197人(男子117人、女子80人)が通うセント・ルークス小学校があります。この小学校の生徒たちは6つの仮設教室を含む計9教室で学んでいましたが、2008年2月13日、吹き荒れた強風が授業中のセント・ルークス小学校を襲いました。
幸いにも子どもたちにけがはありませんでしたが、2つの教室と調理室が壊れるという甚大な被害を受けました。この結果、これらの教室で学んでいた約51人の子どもたちが、屋外で授業を受けざるを得なくなりました。授業は木陰で行われてはいるものの、子どもたちは暑さや土埃にさらされ、健康状態への影響が心配されていました。また、このような環境では授業に集中することがで
きず、子どもたちの学習効率は低いままに留まっていました。
このような状況を改善するため、このプロジェクトでは、セント・ルークス小学校に2教室を建設し、防風林として機能するよう構内に植樹を行い、子どもたちにとってより良い教育環境を整えることを目指しました。
私たちヒロセ通商株式会社は、企業理念であるFX取引を通じて世界中の人々に平等な投資のチャンスを提供するに基づき、「人と世界をつなぐ」べくプラン・ジャパンの「ケニアの学校建設プロジェクト」を全面的に支援致しております。 世界中では地球温暖化のため、年々地球環境が変化し人間や動物が生活しにくい環境になってきております。さらに、紛争や戦争のため、子どもたちは人間として生きる権利すら剥奪されている状況でございます。このような状況を直視し弊社はケニア沿岸部にあるセント・ルークス小学校建設を支援し、国連ミレニアム開発目標にもなっている初等教育の完全普及の達成に貢献致します。
学校建設完成
2008年6月の開始以来、豪雨の影響で若干工事の開始が遅れたものの、地域の人々や学校関係者、保護者が資材の管理やプロジェクトの進捗管理を行うなどして、2009年1月に無事完了しました。
■子どもたちの学習環境と、教育の質の向上
新しい教室が完成したことで、現在同校に通う子どもたち643人、特に7年生と8年生はこれまでのように屋外で授業を受ける必要がなくなり、学習環境が大きく改善されました。安全で快適な教室の中で子どもたちは安心して過ごせるようになり、集中力が高まるとともに、学習効果の向上が期待できます。さらに、教師は快適な教室で教えることができるようになり、指導意欲が高まっています。
■住民参加による、地域の能力強化
プロジェクト期間中、子どもたちを含む地域の人々、保護者会、教師、自治体の担当者などプロジェクトに関わるすべての人々が良好な協力関係を築き、うまく役割分担をしながらプロジェクトへ積極的に参加しました。その結果、地域の人々自身が責任を持って、プロジェクトによる成果を継続させていく体制が整いました。
現地の声
「新しい教室は風通しが良いので暑さを感じません。また窓も大きく明るいです。以前のようにぎゅうぎゅう詰めで動くたびに机にぶつかるようなこともなく、ゆったりしていて楽しく勉強ができるようになりました。」
(ファトゥマ・ムリサ/13歳)
「地面の溝堀作業は大変でしたが、その甲斐がありました。子どもたちは、新しく建設された安全な教室で授業を受けられるようになりました。孫の代まで使えるでしょう。」
(バハティ・バチェ/27歳、生徒の親)
「新しい教室はスペースがあるので、表やその他の教材を壁に掲示することができるようになりました。以前はこういった教材は木の枝にかけて使っていました。また、教材が雨風にさらされることもなくなりました。」
(アイシャ・ムサ/30歳、教師)
学校建設プロジェクト
-
PDFファイルをご覧になるためには、Adobe Readerが必要です。
お持ちでない場合は、こちらからダウンロードページしてください。