アメリカ視察

5月になりました。ヒロセには社内にたくさんの観葉植物を置いているのですが、この時期は新芽が出、緑の色のグラデーションがとても綺麗です。先日“クワズイモ”の花が咲きました。昨年からは毎年ドラセナの花が咲き、社内の環境がいいのかなと嬉しくなります。

4月後半のGW前にカバー先の一つであるアメリカのIFXの視察に行って来ました。ヒロセは現在リリースしているシステムが3種類、開発中のシステムが1つと、社員全員がフル稼働で動いており、複数人が1週間ほど抜けることは出来ません。したがって、視察に任命された私は一人でアメリカに乗り込んで行くことになりました。海外にはプライベートで何度か行ったことはありましたが、仕事で、ましてや1人でというのは初めての経験だったので、不安と興奮とが入り混じった、昔に経験したことがあるようなどこか懐かしい感情を呼び起こしながらの旅となりました。

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レッドソックスの松坂投手に沸くボストンに到着し、物珍しさと日本の方はいないかときょろきょろしていたところ「大丈夫ですか?」と親切に声をかけてくださる方の多さに驚きました。不安も少し和らいだので、あちらこちらを歩きまわり、色々な人たちに話しかけ、カフェでお茶を飲むと自然と自分がその場に溶け込んでいるような気持ちになりました。さすが移民の国だけあって堂々としていれば簡単に受け入れてくれるような気がしました。

他民族が入り混じっている中でしっかりルールがあり目に見えない暗黙のルールも存在するのでしょうが、町は美しく公共の図書館も公園もそこにいる人々も公衆電話でさえとても絵になる光景でした。また、教会の多さには驚きました。近代的なビル群の中に歴史的な教会があり、威風堂々とした佇まいに他民族、多文化の方たちがうまく共存共栄している姿を見たような気がします。またボストンには歴史的な趣のあるアパートがずらりと並んでおり、こんな素敵なアパートに住んでみたいと思いましたが、家賃はなんと全米で一番高いそうです。日本人のイメージする“アパート”とはかなり違いがあるようですね。ヒロセの大きな課題である他国の方といかにコミュニケーションを取っていくかということのヒントになることもありました。

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最終日には1ドルコインを手に入れるため、ニューヨークまで足を伸ばして来ました。持てるだけのコインを持って帰ってきましたので、またキャンペーンなどに使う予定にしております。ニューヨークではグラウンド・ゼロに行きました。2001年9月11日テロに襲撃された跡地です。現在は高層ビル建築のための地下工事中でした。計画当初は全米一高層ということだったのですが、ワシントン市がさらに高いビルを建てると発表があったそうです。地下鉄の上の広場がメモリアル場になっていて、事故当時の様子や犠牲者全員の氏名がパネル展示やプレートに刻まれています。しかし、観光地化されており、写真を売る人があちこちに立っており,少々興ざめしてしまいました。女性一人旅だったので移動などは心細かったのですが、現地に溶け込みたかったのでほとんど地下鉄を利用しました。薄暗くて、ごみも沢山落ちていて一人で不安になってしまったのですが、行き方を尋ねると、陽気で親切な人ばかりで大いに助けられました。私も日本に帰ってきて、困っている外国人の方がおられたら「Can I help you?」と声をかけようと思います。

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