ブルーノに会いに
とあるワインショップで知り合ったブルーノさん―イタリアのトスカーナでワインを作っている―と、やっとイタリアで再会することができました。ブルーノさんのワイナリーはイタリアのほぼ真ん中にあるトスカーナ州の小さな村にあります。ぶどう畑の広がる場所なので、交通の便は悪く、フィレンツェからレンタカーでの旅となりました。地図には強い方だと自負していたのですが、実際のサインがよくわからない。また、なにも出ていない交差点もいっぱい。その村まではなんとかすんなりたどり着いたのだけど、さて、どの道を曲がればブルーノさんのところに行けるのか?
村のインフォメーションで聞いてみようと車を止めたところ、偶然地図を持っていた人がいたので聞いてみると、彼らは他から来た人なので知らない。当たり前ですね。地元の人が地図を持っているわけがない。しかもよく見ると、私たちが持っているのと同じくらいの広域地図。でもさすがは親切なイタリア人。私たちの代わりに地元の人にイタリア語で聞いてくれました。そうするとその人は、なんと「ブルーノは僕の友達」と言って道路に地図を書いて説明してくれました。 なんてラッキー!と思ってその指示通りに行ったら、それが大間違い。「10分くらいで着くよ」と言っていたのに30分たってもそれらしき場所に行きあたらない。 あきらめて、もう一度村のインフォメーションへ逆戻り。そこのお姉さんもまさしくイタリア人。親切で、超がつくおしゃべり好き。ずいぶんと約束の時間が過ぎているのに「この道はでこぼこで、石が多いから、ゆっくりゆっくり走るのよ。いい?絶対急いではダメ。本当に危ないのよ」などと、余計な情報も交えて、延々と説明してくれる。
やっと最後に「地図があるけど、どうする?でもこれ有料なのよ。ごめんなさいね」もちろんその地図を買って、実は彼女の長い説明よりもその地図の方が役に立ったのでした。だけど、あとで思い出すのは、そんな人との出会いやおしゃべり。これこそが旅の一番の思い出となります。さて、そんなこんなで1時間遅れでようやくブルーノさんに会えました。ブルーノさんもお嬢さんのナターシャも全く怒っていなくて、おまけにランチまで用意して私たちの無事を喜んでくれました。もちろん、おいしいワインとともに。
―役に立つ(?)イタリア情報―
1.ぶどう畑の周りは要注意!
友達がぶどうの横で写真を撮ろうと畑に走りこんで行った時、なぜか「バチッバチッ」という音がして、その友達が倒れこんでしましました。
そこにはイノシシ除けの電流の流れているワイヤーが張り巡らされていたんですね。まったくそれに気付かず、思いっきり罠にはまってしまったという訳です。
幸いジーンズを履いていたので、小さな水ぶくれですみました。
2.駐禁には注意
シエナという街に観光に行き、「P」マークのある道路で車を止めたのに、戻ってきたらフロントガラスに何やらピンクの紙切れが。
イタリア語は読めないけれど、雰囲気で駐禁と分かる。
罰金は36ユーロ。
宿泊していたところの人に見せると「その場所は「P」の下にResidentiかなにか出ていたはず。
そこの住民だけの駐車スペースなんだよ」とのこと。
まだ請求は来ていないのだけど、、、
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